RIVE3ーガルーダオン来襲!


ナオキが相手チームのメンバーを潜り抜け、ゴールに向かって一気に物凄い脚力でボールを蹴った。
ボールが凄いスピードでゴールへと向かっていった。
「やった!」
と、吉良が軽くボールを受け止め、相手のゴール近くにいるショウに向かって放った。ショウはボールを脚で受け止めると、二ッと笑ってゴールさせまいとタックルしてくるマモル達を軽くはねのけ、ボールを軽く肘で受け止めた後一気にゴールをかました!
「きゃーvvショウ君~v」
「吉良君~vv」
観客席からは女の子達の黄色い声が聞こえてきた。
「けっ、あんな奴の何がいいんだよ」と、もう一つの観客席からは不満げな男のこ達の冷たい声が聞こえてきた。
その傍らでは、休みに入っているケントとあおいの姿があった。
「・・・え!?ガリュ―ンがさらわれた!?嘘でしょ!」
アオイの表情が愕然となった。
「・・・いや、本当なんだ。本当にガリュ―ンがさらわれたらしいんだ」
「そんな・・」
「―ジャンが昨日そう言ってきたんだ」
「・・・・」
「何、しけた顔してるんだよ!ケント!」
「ナオキ」
どうしたんだろ、とショウもタオルで汗を拭きながらつかの間の休みをとっている仲間からケント達の方を見た。
「!」
観客席の後ろに立つ大きな木の下にケントと同い年くらいの少女がたっているのが見えた。熱い視線というか・・厳しい視線をある方向に向かって放っている。
赤に近い髪が風に揺れ、碧に近い蒼の鋭い瞳が射抜くように見ている。
「・・・・ッ」
ショウの知っている女のこにはいないタイプで、なぜかショウは身動きできなかった。
「何、見てんの?」
「・・あ、吉良。いや、何でもない。僕、ちょっとケント君のとこに行ってくるね」
「?ふーん」
ショウが離れて行ったその瞬間、吉良の腕を誰かが強く掴んで、その誰かの方に引っ張られた。
「え、ちょっと」
吉良が振り向くと、そこにその少女が立っていた。
「吉良、お前水瀬川吉良だな」
「咲弥・・!」
その瞬間、焼きつくような熱さが人工的に作られたワールドリンク管理局が管理している公園の中にだけ入ってきて、物凄い速さで公園の事務所の管理プログラムを職員が追いつけないぐらい書き返られていった。
「な、何なんだ、これは・・」
「そ、そんなこといってる場合じゃないだろう!早くこれを止めないと!中にいる人達が閉じ込められるぞ」
「これは一体・・・ウイルスでも入ったのか?」

「あれ?水瀬川は?」
ケントがグラウンドに吉良の姿が無い事に気付いた。
「あら、いつの間に」
「どこいったんだ、あいつ。トイレか?」
「違うと思うけど・・」
当の本人は、知り合いらしい少女・本宮咲弥と近くを針葉樹の近くを歩いていた。
「いやー、久しぶりだなー、お前とこうやってしゃべるの。な、咲弥?」
「・・そうだな」
「お前、あいっかわらず無愛想だな。もうちょっと、軽くなれないのか?」
「―私は、お前と違ってバカにはなれないからな・・それより、吉良」
咲弥が急に立ち止まって、真剣なまなざしで吉良を見つめた。
「何?」
「―アルテミスに戻って来い、吉良。お前が・・お前の力が必要なんだ」
その言葉を聞いた吉良は少し複雑な表情を見せた。
「・・オレは」
ジリジリジリ・・・・、カッ!!
「!」
いきなり、その時焼きつくような熱さが2人に襲いかかってきた。
「あつっ」
「・・何だ、この熱さは!?」
『ケント、今すぐこっちに来てくれ!!ここの管理プログラムがウイルスモンスター達に襲われている!!』
「!!わかった!」
「ケント、行くぞ!」
「ケント君!!」
「ああ!!」

『プラグイン!グラディオン!!』
『プラグイン!ダイタリオン!!』
『プラグイン!ドラグオン!!』
ケント、ショウ、ナオキはグラディオン達がいる電脳空間へと旅立った。
アオイは、カロンと一緒にケント達をサポートするため、マジカルステーションに行き、スタンバイの準備へと入った。
「スタンバイOK!グラディオン!ドラグオン!ダイタリオン出撃します!」
グラディオン達がそれぞれビークルモードになって、自分のウェブダイバー達と一緒に管理プログラムの宙域へと向かった。
「あ、暑い・・何なんだ、この暑さは・・」
グランドにいる子供達はあまりの暑さに次々と気を失い、倒れていった。咲弥はその子供達同様に倒れた吉良の身体を抱えこんで、近くの休憩所へと行き、吉良を休ませた。
そして、すぐにポケットに入れた携帯を取りだし、携帯のコードを持って携帯にある電話番号を素早く描きこんで近くの電話ボックスに素早くプラグインした。
「・・ちっ、また奴らか」
『プラグイン!ガルーダオン!!』
〈ケケケ・・・〉と奇妙な声を出してイカに似たウイルスモンスターが管理プログラムを壊していた。その他には、クモのような身体を持つウイルスモンスター達がハンマーを持って壊していた。
周りには、くらげのようなウイルスモンスターがうようよ浮かんでいた。
「ブレイク・ザ―ン!!」
「ティルクレーン!!」
「ペガスノヴァ!!」
グラディオン、ドラグオン、ダイタリオンの得意技がウイルスモンスター達に直撃した!あっという間にウイルスモンスターの身体がけたたましい悲鳴と共にばらばらになった!
「―何だかあっという間だったな」
「こなくてもよかったんじゃないか?」
ケントとナオキが拍子抜けしたような、安心したような表情になりお互いの顔を見合って、笑った。
「・・・いや、そうでもないみたいだぞ」
ダイタリオンが厳しい表情のまま冷静な口調で言った。
「どういう事?ダイタリオン?」
「!皆、あれを見て・・!」
ショウがそう言いながらアオイが叫んだ方向にある目の前のモニターを見ると、バラバラに散らばったウイルスモンスター達がまるでパズルのピースのようにお互いの身体を組み合わせていた。そして、残っていたウイルスモンスター達も同じようにお互いの身体を組み合わせていった。
「これは・・」
そして、合体したウイルスモンスター達はアメーバ状の巨大なモンスターへと変貌して、グラディオンやドラグオンが攻撃の一撃を放とうとした瞬間、目に捉えられない速さでグラディオンやドラグオンの身体に巻きついてきた!
「「ケント君!ナオキ君!」」
「!!」
「・・くそっ、気持ち悪ぃな~」
ケントやナオキはねば~として剥がしにくくなっているウイルスモンスターを何とか自分の力で引き剥がそうとした。
が、中々上手く行かなかった。
それどころか、どんどんきつくグラディオンーケントやナオキの身体を締めつけていく。
「・・・・っ」
「・・・・ぅあ・・ッ」
・・くっ、苦しい。身動きができねえ・・。
「ど、どうしよう・・2人が捕まっているとなるとそう攻撃もできないし。・・くそっ」
ショウが歯痒そうに指をかんだ。
「グラディオン!」
ダイタリオンが叫んだ。
ウイルスモンスターが口から放出する黒い瘴気がグラディオン達の身体をジャキで蝕んでいく。
「い、息が・・・ッ」
目がかすむ。息苦しい・・・っ。
その瞬間、制空戦闘機が物凄いエンジン音を立ててこの空間に飛びこんできた。
「!?あれは!?」
―ガルーダオン、ファイターモード!!―
赤い翼を広げ、右腕に巨大なガトリングガンが装着されたフェニクオンに似た雰囲気を持つ厳格なウェブナイト―ガルーダオンがその姿を現した。
何となく怖い印象を与える。
ガルーダオンがグラディオン達に砲口を向け、蒼白く輝く月をバックに高速移動しながら、一気にそのエネルギーを放った!物凄い衝撃がガルーダオンに襲いかかる!
「なっ!?」
その場にいた全員がその行動にわが目を疑った。
「セイントバーニング!!」
ドドドドド・・・
ドッカカカーン!バリバリ!!ドカン!
バシャ!!
物凄い銃撃音と衝撃音と爆発がカッ・・と襲いかかった!その聖なる炎の銃撃によってウイルスモンスターは浄化された!
「「ケント君!ナオキ君!」」
またも、ショウとアオイの表情が蒼白に染まる。
「グラディオン、ビークルモード!!」
「ドラグオン、ビークルモード!!」
黒煙の中からなんとグラディオン達がビークルモードに変身しながら、無事なその姿を現した!
「グラディオン!ドラグオン!」
ハッ!そうか、ガルーダオンはこれがわかってて・・。
「・・・はーっ、た、助かった~」
ケントとナオキはやっと安堵の息を漏らした。
そして、ガルーダオンの姿を見た。
「!!新しい敵か!?」
「あっ、ケント君、違うんだよ。彼、ガルーダオンは君達を助けてくれた人なんだ」
「・・へ!?」
「あのデリトロスを倒した奴らと聞いていたが、以外と大した事はないな。そう、思わないか?サクヤ」
「・・そうだな」
それを聞いたナオキとドラグオンが青筋を立てた。
―何だ、こいつ。
「じゃあ、お礼を言わないとな・・助けてくれてありがとう」
ケントが咲弥のいるコクピットにあるモニターに自分の顔を親しげに笑いながら移した。それはナオキ達にも映し出された。
!彼女はさっきの・・・
「―別に助けたわけじゃない。私は任務を遂行しただけだ」
咲弥が視線をそらして、ツンとした口調で斬り捨てるように言った。
「・・それに」
咲弥はガルーダオンにグラディオンに向けてガトリングガンを差し向けさせた。
「!!」
「お、おい!?」
「私はお前らと馴れ合うつもりはない。なぜなら、私はアルテミスの一員だからな」
「!!じゃあ、お前ジャンのガリュ―ンを盗んだ奴らの仲間なのか!?ガリュ―ンを攫ってどういうつもりだよ!」
「・・否定する気はない。だが、それは私には関係ない事だ。上層部の誰かが勝手にしたことだろう」
「~~・・なっ、何だよ、それ」
「僕からも質問があるんだけどいいかな?」
「何だ?」
「このウイルスモンスターはそのアルテミスに、君に関連はあるのか?」
「―ふざけるな・・。何で、私が「ネメシア」なんかと関わらなきゃ行けない・・失礼する」
「・・あっ」
気分を害したのか、咲弥はさっさと現実世界へと戻っていた。
「ネメシア?」
アオイはその言葉に反応した。
何だかわからないけど、新しい敵が現れたようね・・。

「ウイルスモンスター消滅、冷却システムゆっくりと作動させ、プログラムを再び作動させます」
吉良はそう言い終わると、リンクしていた管理プログラムから自分の意識を現実世界へと戻した。そして、身体に接続していたコードが吉良の身体から外れた。
「・・・・・ッ」
吉良はゆっくりと息を整えた。
「・・ん・・」と、そこで気を失っていた職員達が目を覚ました。
「・・あれ、確かに止まってたはずなのに」
「あ、大丈夫ですか?」
「君は?」
「ただの通りすがりです」
吉良はニッコリと微笑んだ。
その時、吉良のポケットに入っていた携帯から着メロが流れ、「誰か」からの呼び出しがきた。
「!」
いつもの奴か。

オオオオオオ・・・・・
鎖で身動きできなくなったガリュ―ンがなにも見えない闇の中で静かにうめいた。
「――・・大分、落ちついてきたようだな」
鋭い印象を与える鉄仮面を被った白衣の男性が調査書を持ってガラス一面にいる実体化させたガリュ―ンを見てそう言った。
「はい、Dr・J。鎮静剤を打ったので直ぐ眠りに入れるかと」
「記憶プログラムの方はどうだ・・?」
「明日まで掛かりそうですが、まあ、なんとか大丈夫でしょう」
「・・そうか。有栖川のウェブナイトは完璧でないが一つ手に入れたか」
Dr・Jはくっくっと妖しく笑った。
「・・・」
科学者達が集まるアルテミス所属の研究所の前には、結蓮やボーグの姿があった。



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