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「――は・・?」






お泊り会(始まり)






いきなりキバの口から出た言葉。驚いて、一文字で問う。



「だ~か~ら~、シカマルん家に泊まりてェって言ってんの!」

「あ゛~? めんどくせ~よ。何で俺ん家なんだよ?」

「めんどくせ~って酷いんじゃねーの?; 俺は別に何処でも構わないけどな~。」

「俺は嫌だかんな。」

「な~んでぇ~?」



キバは首を傾げながら、餓鬼みてぇ口調で問った。




「めんどくせ~し・・。」

「ひっでぇ!; 別にいーだろーが! 恋人同士なんだしよッ!!」

「ッ・・!?/////」



何でコイツは恥ずかしい事を平気で言うんだよ; 俺は、自分の頬に熱をもったのがわかった。





「お! シカマルってば照れてるv か~わ~い~い~vv」

「んなッ・・!?/// こんの馬鹿!!// 変な事言うんじゃねーよ!!///」

「ホントの事なのに~。」とニヤニヤしながらこっちを見つめてくるから、とっさに俯いた。照れた顔なんて見られたくねーから。

「俯くなよぉ~、可愛いのにさ。俯いてるトコも可愛いけどな。」

もう、コイツは何しても効かない、何を言っても聞かないな。だぁ~~、キバと関わるとロクな事起きねーよな。



「ったくッ・・! しゃーねーから、泊まりゃいいんだろッ・・!?///」

「さっすがシカマル~! 物分かりがイイねぇ♪」

「お前がうるさいからだ。」とつっこみたいが、もうそんな気力もねェ。やっぱめんどくせ~奴だな、コイツは・・。









「たっだいまぁ~~!!」

「お邪魔しまぁす・・。」

キバん家のドアを開け、挨拶したが・・・・、



「誰もいね~じゃん;」

「そーだよ。姉ちゃんも母ちゃんも任務でいねーもん。」

「それを早く言ってくれ・・・;;;」

「何でだよ?」



キバの母ちゃんも姉ちゃんもいねーって事は明日まで俺とキバは二人っきりという事になる。

ふざけんじゃねぇ; 絶対ェ、コイツは俺に何かしてくるっつー事は大体予想がつく。



「な~ん~で~ぇ??」

また首を傾げてキバが問いかけてくる。フツー、わかんだろ?? 

「だから・・、オメーの母ちゃんとか姉ちゃんとか家族いねーんだろ・・?」

わざと遠回しに説明する。『二人っきり』なんて台詞使ったらキバが何しやがるかわかんねぇ;

「それがどうしたってんだよ・・?」

「めんどくせー奴ッ; ま~だわかんねェのかよ?」

「わかんなくて、悪ィかよッ!?」



あ~ぁ、逆ギレしやがったよ、コイツ・・;;;めんどくせ~けど、ちゃんと説明してやっか;//





「その~・・俺ら明日まで二人っきりだろ・・?///」

「あ~!それが言いたかったのかァ! シカちゃんてば、かわい~~vv」


いきなり抱きついてくるもんだから、恥ずかしいのにもっと恥ずかしくなる。顔が段々熱くなるのがわかった。




「やっぱ言わなきゃ良かった・・ッ!!///」

「そう怒んなよ~。『二人っきり』になることぐらい気づいてたっつの。」

「・・・え?//」

「だから、シカちゃん呼んだんだぜ~~??」

コイツ・・最初から謀ってやがったな・・。畜生・・、キバなんかに騙されるたァよ・・; 中忍なのにやっちまったな俺・・。




「な~、やっぱ 二人っきり だしさ、何か楽しい事しよーぜ・・?」

「なッ・・? 何すんだよ・・ッ?//」

キバは『二人っきり』をやけに強調して言った。しかもニヤニヤ笑いながら。コイツ、ヤベーぞ・・。

「シカちゃんならわかるだろ~~??」

「知るかよ・・・。つか、何時からお前俺の事『シカちゃん』って呼ぶようになった?」

「ん~? ついさっきv 『シカちゃん』って可愛いだろ~? シカマルにぴったりって思ってさぁvv」

「オイ・・、俺は男だ。」

「そりゃァ見りゃわかる。」

「じゃあ、やめろ。」

「何で~~~?」

「恥ずかしいからヤなのッ// しかも『ちゃん』って女みてーじゃねェかよッ!///」

「あ! 照れちゃって~♪ か~わ~い~い~~vv」



コイツっ・・、一種の嫌がらせしてんのか? 照れてんのを強がって隠したいのに、んなの言われちゃ恥ずかしくてもう先が言えねぇ;///



「あ~ぁ~、もう俯いちゃってぇ。せっかくの可愛い顔が見えなくなっちまうだろ?」

「お前にゃ、絶対ェ見せたくねぇ・・///」

「まぁ、そう強がんなっての♪」



俺をからかってる(キバはそういうつもりじゃねぇと思うが)ときは、何言っても聞く耳を持たない。

俺がいくら嫌がって強い言葉を浴びせても、全く動じる気配が無い。むしろ、ニヤニヤして言葉を返してくる。



「キバ・・・、腹減った・・//」

「オイ、話そらすなよ;;; でも、もうこんな時間か・・。」


時計の針を見ると、6時30分を指していた。オレンジ色の光が俺たちを夕日色に染める。



「なァ・・何かねぇ・・?」

「じゃ、ちょい待ってろ。すぐ作るから・・。」





「 ――え・・? 」


「だから作るから待ってろって・・。」


マジかよ・・、キバが料理するんか・・? 似合わねぇな・・。




「なんだよ、その顔はッッ!!!」


キバはビシッと指差してきた。ヒトに指差しちゃいけね~んだぞ~・・?


「いや、お前料理できんのかなって・・。」

「失礼なッ! 俺だって、母ちゃんの手伝いしてっし、姉ちゃんいるから料理習えるし、大体、赤丸のご飯だって――!」

「ハイハイ、うるせぇからそこまでな。―ったく、失礼なのはどっちだよ。ヒトに向かって指差しやがってよ・・。」

「シカちゃんの方がひで~よ!! 俺が料理出来ないって思ってんのか!?」

「ん、まぁ・・。」

「ちっくしょう! そこまで言うならなァ、この俺キバ様がシカマルに御馳走してやんよ!!」




そう俺に言い放つと、キバは台所の方へ行ってしまった。

あ~ぁ・・、キレちゃったよコイツ・・。めんどくせ~ことになったなぁ・・;;








「―ッてぇぇぇ!!!」



あ~、クソ!! ま~た、包丁で指切っちまったよ; これで何回目だァ・・?


シカマルが『腹減った』っつったから、はりきってやってんのによ~。当の本人はあくびなんかしてますよ??



「ね~、心配とかしてくんないの~~??」


たまらなくなって、シカマルに聞いてみた。


「あ゛~~? だって、お前が勝手に『俺が御馳走する』系の話つくったんだろ~が。」

「それは、シカちゃんが『腹減った』なんて言うからだろ~が。」

「別に俺は市販のもんでも、冷凍食品でも ちゃんと した物なら何でも良かったんだよ。」


「酷っでぇな・・・;;」


ヤベッ、ちょっと涙目になりそう;; 畜生! 何で俺の愛に気づいてくんね~んだよぉ・・;




「キバ・・? 泣いてんのか・・?;;」


「はひっ!?? な、ななな、泣いてねーよ・・!?」

「なにこんだけでビビってんだよ・・;;」

「イキナリシカちゃんが来るからじゃんよ~~;」


ちょっと呆れた表情でこっちを見てくる。ちょっと恥ずかしい; 変なリアクションとっちゃったしな~;;




「言い過ぎて悪かった・・; 俺もちょっとは手伝うから・・っ//」

「―! いや、気にしてねぇよ・・? あ、ありがとな・・//」


・・っ、何照れてんだ俺;; シカマルがいきなり照れっから、つられちまったじゃねーかよ~~!;



「―プッ・・! 何照れてんだよ・・。」

「吹き出すなよッ!// 俺にもわかんね~んだよ、何故か・・。」

「何じゃそりゃ・・;」


そういって、笑顔でつっこまれた。優しく微笑んでるシカマルに、ちょっと胸が高鳴った。












「いっただっきま~~す!!」

「餓鬼か・・。」


やっと俺らの晩飯が完成。キバが指切ってばっかで、超時間がかかった。


「おぉ~~、もう見た目からして美味そうじゃね?」

「2時間かかったけどな・・。」

「そッ、それは言わないのッッ!!//」


2時間もかけて作ったのに、出来たものは子供が作るものの定番、カレー。


キバが作れそうなもんっつったら、これくらいしかなさそうだったしな。


「いや~~、シカちゃんって 案外 料理できるよな。」

「出来て悪ィか・・。」

「まァ、そう怒んなって♪ せっかくの飯が不味くなっちまうぜ?」

「―ったく・・。」


そう言って、キバはスプーンでカレーを食い始めた。


「~~~ッ! 美味ぇ~~!! すっげぇ、美味ぇよコレ!!」

「そうか? 大げさすぎんじゃね~の?」

「大げさじゃね~よ! さっすが俺らって感じじゃねーの!」


でも、それ殆ど俺が指導して作ったんですけど・・。




「やっぱ俺の シカマルへの愛 がこもってっかんな~~vv」


「―ッ!!?///」




お前、そんなモン入れる暇あんなら、真面目に作りやがれ//; こっちは、腹減ってたんだよ;;




「あれぇ~? もしかして、まぁ~た照れてる・・?」

「―ッ馬鹿!!// 照れてなんかねェよッッ!!//」

「ははっ、強がんなくてもいいっての♪ 俺は、シカちゃんの事全て知ってるからよ!」




何だかんだ言っても・・、ちゃんとコイツは俺の事分かってくれてて・・、



からかわれたり、いきなり抱かれたりされるけど、俺はそれされんの正直あんま好きじゃないけど・・、




やっぱりされると・・嬉しい・・。



ちゃんと俺の事、分かってくれるから。ちゃんと俺の事、愛してくれるから。




アレ・・? ホントは俺、からかわれたり、抱かれたりすんの好きなんかな・・?//







「シ~カ~マ~ルぅ~~~!!!」


「っ!?// な、何っ・・!?//」



「シカちゃん、俺が話してんのに反応しないでず~っと、ぼ~っとしてんだもん。」


「あ、悪ィ・・; ちょっとな・・//」


「な~な~、何考えてたんだよ?」


興味津々なコイツは、何でも聞きたがってくる。



「別に・・・。」

「え~、何だよ、教えてくれよ~、シカちゃ~~ん!」

「絶対ぇ笑うからヤだ・・//」


俺が俯きながら言ったら、とたんにニヤニヤしやがった。



「へぇ~・・、じゃ俺に関することだな・・?」

「んなっ・・!?//」


な、何でわかった・・!?// ヤベ、コイツ恐っ!;;


「『何でわかった・・!?』って顔してんな~。じゃ、図星なんだろ♪

 シカちゃん分かりやすいもんな~~v」


俺・・、分かりやすいんかよ・・?; 俺、中忍なのにどうすんだよ・・?;;



「そんな、堅っ苦しい顔しないで、ホラホラっ! あ~~んvv」

「馬鹿ッ、何してんだよッッ!?///」

「いや~、カレー食べさせたいなって・・。」

「ふざっけんな・・・!!///」






窓の景色は、もう星空が輝いていた。


俺の長い長いキバ宅にてのお泊り会はまだまだ終わりそうにない・・・;;;;







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