なっとのつれづれ日記

なっとのつれづれ日記

雷雷


何せ婆ちゃんの幼児教育の賜物。


悪く言えば「どれ観ても雷雷」だし「微妙に上方訛り」だし
「特別男前」でもない。


同時代を生き抜いた錦兄ィや橋蔵からすると
代表作や作品にやや恵まれてない感もあり。
(在年数が違うだけ?)


「美しい」と思ったのももうすぐ100本目という頃に観たときだし。
「ぼでぃまっちょ」でも「めんたるまっちょ」でもない。



ふり幅や落差。
関西人特有の「熱さと冷たさ」。
どこか実体のない翳りと憂い。
なのに抜けた明るさ。



もしご存命でもし檜舞台に上がっていたなら。
もっと上方勢の層が厚くなって
世話物も新歌舞伎も古典もきらびやかに
毎月関西のどこかで歌舞伎が観られたかもしれないと思うと。


歌舞伎に戻ることがなかったとしても
映画は賑わせていた気もするし。



ご本人の座右の銘「命短し 芸は長し」の通り
短い命をフィルムに焼付け
現在もスクリーンの上から「心の波」を出し続けている。

その波動を感じてしまったことが良くも悪くも
オイラの道を形作っているが後悔するヒマもなく。


文字通り「不世出のスター」ダ。

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