エッセイへ関心を持ち始めたのは、一人目の子供を妊娠して育児雑誌を読みだしたころであろう。
雑誌に育児真っ最中の人の連載エッセイがあり、よく読んでいた。同時にこんな子育て中の人が雑誌へエッセイを載せることができるのなら、私にもできないことはない気がした。いや、できる人が羨ましかったと言った方が近いかもしれない。
その頃、主人の仕事は有機農業専業で、直接末端の消費者への配達もしていた。
その関係で隔月の割合で手作りの農家通信誌も出していた。もちろんパソコンもインターネットもまして、携帯さえなかった時代。
最初のうちは主人一人で書いていたが、一人目の育児が始まる頃から、「育児奮闘記」なるミニエッセイを載せるようになった。エッセイといってもまだ素人。
何とか第三者が読んでも恥ずかしくないような文を仕上げるのに悪戦苦闘した。
というのも、何を隠そう中学・高校時代の国語の評価は5段階では2~3(汗)特に作文とか読書感想文などは大の苦手分野であった。
それがどうして文章を書くことに芽生えたのか?
自分でも不思議な気がしたのだが、高校2年の時、校内の読書感想文コンクールで、初めて「佳作」の評価を貰った。そのときに、自分の中で文章(特に感想文やエッセイの類)を書く際の自分の考えを盛り込んでいくコツのようなものが、おぼろげに見えてきていた気がする。
育児奮闘記を書くようになり、雑誌や新聞のそれまで関心をもたなかった連載エッセイ記事などをよく読むようにもなっていった。むろんエッセイ本もである。
多くの人のエッセイを読むことで表現法やまとめ方も結構インプットされるものだ。
とはいえ、どこかで習得したわけではないので下手に書くと独りよがりの文や単なる愚痴話・お惚気話で終わってしまう。
その後、二人目の出産を期に主人の仕事も完全自営業から再々就職し兼業農家へと変わり、「奮闘期」を書くことはなくなってしまった。
それでもエッセイを書く楽しみを知った私は、いつも頭の片隅で諦めきれずにいた。
子育て中の私でも学べるエッセイの講座を探し、一つの通信添削制エッセイ教室と出会った。
添削を受け、うまい文章を書くコツや、人をひきつけるテクニックを指導してもらいながら何度か書くうちに、エッセイを通して誰かと会話している感じを覚えてきた。また日記のように毎日の生活の小さな出来事を自分の心の中にしまっておくのではなく、読んでくれる人に伝えられる喜びにも気付き始めた。
時には批判され、時には共感されて励まされ――。
私は有名タレントでも俳優でもないし、出版社にコネもなければカネもない(笑)
エッセイ集を出したり雑誌に連載など縁のない話である。
それでも頭に浮かんだ時に小まめにノートへメモしたり、書いては読み、何度も校正してと、エッセイの腕を磨いていけば、今の時代であればブログなどのツールを利用して公開してもエッセイとしてはそんなに恥ずかしくないものが書けるようになるのではないかと、日々精進しているところである。


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