natural smile

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なまけ者の3分間瞑想法



チロの具合が悪くなる前日、たまたま「なまけ者の3分間瞑想法」
という本を図書館で借りていました。
集中力をつけたいなあと思っていたんだけど、
この本はほどほどでいいからてっとりばやく覚えられそうだし、
瞑想といっても宗教とは全くからんでいないみたいだし、
挿絵が適当にかいてあって読みやすそうだなあと思って、
まっ、借りてみようかなという軽い気持ちで借りてみました。

その翌朝、母から「チロの具合が悪い」というファックスが入りました。
実家に行って、日に日に元気がなくなっていくチロをみて、
涙が止まらないことがありました。
夜寝るときも、チロのことを思ってしまって、
涙が出たり、毎日実家へ行く日々で疲れていたのに
眠りにつけないということがありました。
あと何よりも仕事に集中できないのではないかという不安も
ありました。

でも、この3分間瞑想法の本をたまたま読んでいたので、
とても助かりました。

本に書いてあったいちばん簡単な瞑想法を書いておきますので、
心が痛んでいる時や、何かに気持ちがとらわれてしまっている時や
集中できなくて困っている時などによかったらみなさんも
試してみてくださいね。

***   ***   ***

<呼吸を数える瞑想>

この瞑想をはじめるには、どこか静かな場所をさがして、
らくな姿勢で腰かける。
背筋をのばし、足の裏はぺったりと床につける。
両手は膝の上。これで準備ができた。
やることはただ息を吐くときに、その息をひとーつ、ふたーつと
心のなかで数えていくだけ。
つまりこんなぐあい。
「吸って…ひとーつ、吸って…ふたーつ、吸って…みーっつ、
吸って…よーっつ。」四つまで数えたら、もういちどはじめから。
はい「吸って…ひとーつ、吸って…」。

これから書くことを読んで、いまやった簡単な瞑想をもう何回か
やってみよう。
いちばん肝心なのは、いくつまで数えたか忘れないことだ。
呼吸のリズムも速さも自然のまま。わざと変えたり調整したりしない。
息を吸ったり吐いたりするたびに、どんな身体感覚があるかに注意してみよう。
息が鼻や口をとおっていくときは、どんな感じがする?
温かい、それとも冷たい?息は速い、それともゆっくり?
もしも息の感覚や息の数以外のことを考えているのに気づいたら、
気づきしだい息の感覚と数だけに注意をもどそう。
いくつめの息なのかよくわからなくなったら、ただちにはじめから
やり直す。
「だめだなあ」とか「忘れちゃったよ」とか思っていないで、
ただすみやかに「吸って…ひとーつ」にもどろう。

この瞑想のいいところは、いちどおぼえてしまえば、
いつでもどこでもできるということだ。
バスのなかでも、長くて退屈な会議の最中でも。
<心を澄ます>」エクササイズはすべてそうだが、呼吸の瞑想も
少しやるだけで、気持ちが驚くほど落ち着いておだやかになる。

(「なまけ者の3分間瞑想法」 著:ディヴィッド・ハーブ
  訳:片山陽子 株式会社創元社発行)より



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