ケルトの夢

ケルトの夢

トランス・アメリカ




これは、胸きゅんで、すてきで、奇妙で楽しいロード・ムービーです。

オフィシャル・サイト

NYからLAまで、大陸横断の旅をするのは、肉体的に女性になる最後の手術を目前にしたブリーと、17年前、ブリーが「男性だった」頃に出来た息子・トビー…

ブリーは息子に素性を隠したまま。

トビーはまだ見ぬ父に会うことを夢見て。


女性になろうとしている男性・ブリーを演じるのは、『デスパレードな妻たち』の フェリシティ・ハフマン
このものすごく難しい役どころを、極めて自然に演じていて、上品で中性的でチャーミングです。

17歳の、愛を知らないストリート・ボーイを演じるのは、<リバー・フェニックスの再来>と評判のケビン・ぜガーズ。


旅の中でふたりはどんなふうに互いと「出会」うのか。
ブリーは父と名乗るのか…


ブリーは治療代と手術代を稼ぐためにLAでつつましく暮らし、皿洗いや電話セールスで懸命に働いて来たのですが、旅を通じて、自分の人生の夢を取り戻します。

これからも、ふたりの歩む道はけして平坦ではないけれど、
ラストシーンの、外から見える窓辺の光景が、静かな感動を呼び起こします。
そして被さって流れてくるテーマの、人生を旅していくという歌声がまたいい。


監督・脚本は、本作が長編デビューのダンカン・タッカー。
実際に出会った友人のことが、映画のアイデアになったのだそうです。

性的マイノリティの人たちの物語が映画で注目され、感動を呼ぶのは、より「自分とは何か」に深く向き合っている人たちの物語だからだと思います。

自分を生きるとは、親子とは、人とのつながりとは…
そんなことを考えたい時にどうぞ。


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