ケルトの夢

ケルトの夢

奇談






原作は、諸星大二郎さんの妖怪ハンター稗田礼二郎シリーズの「生命の木」

なるほど~vよく出来ています!




「生命の木」は文庫では地の巻に収録。
または『海竜祭の夜』に。



稗田礼二郎を阿部寛が演じ、残念ながらロン毛じゃないのですが(笑)、だんだん稗田礼二郎に見えてきましたよ~!

原作は、シリーズ中の傑作と言われ、創世記にまつわるキリスト教の裏聖書をひも解く、スケールの大きなお話なのですv
ものすごく完成度の高い短編なのですが、映画的には少し味付けを増しています。


監督小松隆志。

映画のストーリーは、幼いころ神隠しにあって生還したことのあるヒロイン里美が、失われた記憶を求めて東北の村を訪れる。
そこには、折りしも聖書異伝を調べるためにやって来た稗田が。
この村のさらに奥には、今でも隠れキリシタンの信仰を守る「はなれ」という集落があり、もうすぐダムに沈むという。

事件はすぐに起こった。
「はなれ」の住人善次が、まるで十字架に磔になったような奇怪な姿で発見されたのだ。

16年前に里美と一緒に神隠しに合い、そのまま失踪していた少年が、昔の姿のまま現われ、善次の遺体は消えてしまう。
謎を解くべく稗田と里美は「はなれ」へ向ったのだが、そこには重太という住民以外、だれも見当たらず、「『いんへるの』行っただ。それから『ぱらいそ』さ行くだ」と…


洗礼のヨハネ役の白木みのるの風貌がすばらしい。
原作の風貌とはちょっと違うのですが、まさに諸星作品から抜け出たようなすばらしいビジュアル。
善次が「一緒に『ぱらいそ』さ行くだ~!」というシーンも、原作以上に原作の真髄を現してる(笑

最後は美しいです。


子どもたちが神隠しに合うエピソードは映画オリジナルなので、謎としては余分なのですが、確かにこの作品は諸星ワールド!

怪奇ものには欠かせない?堀内正美さんも冒頭に出て来て、何かと楽しいです。
謎的には、ダ・ヴィンチ・コードなんて目じゃないスケールですよ!


栞と紙魚子シリーズや見鬼ちゃんシリーズなど色々と好きなシリーズがあるのですが、やっぱ妖怪ハンターもいいですね!
少年ジャンプに連載されていたのだから、昔はレベル高かったですねv

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