ケルトの夢

ケルトの夢

理想の女(ひと)






観たかったのに劇場で見逃した作品です。
思ったとおり、すばらしかった。やっぱりがんばって観に行けばよかった~


オスカー・ワイルドの傑作戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』を、1930年の、セレブが集まるイタリアのリゾートに舞台を移しての映画化です。

主演は『真珠の首飾りの少女』のスカーレット・ヨハンソンと、オスカー女優のへレン・ハント。
スカーレット・ヨハンソンは『モンタナの風に吹かれて』のあの少女なんですね!
そういえば面影ある。魅力的に成長しましたねぇ。
彼女は真珠のような肌がすばらしいなあ。そしてまるで生(き)のままのような瑞々しい演技ができますね。



上流階級の奥さまたちに眉をひそめられる奔放な女、あでやかなミセス・アーリン(ハント)は、ニューヨークを追われるようにして、イタリアのアマルフィに向う。
彼女の目当ては、アマルフィ滞在の記事が雑誌に載った、若き社交界の華ウィンダミア夫妻のようだ。

ウィンダミア氏は妻(ヨハンソン)の誕生プレゼントを探しに寄った店で、ミセス・アーリンに美しいアンティークの扇を勧められ、その笑顔に魅了される。
一方、妻には、名うてのプレイボーイが近づく。

深い愛情で結ばれていたウィンダミア夫妻だが、やがて夫とミセス・アーリンの密会が社交界のスキャンダルとなっていることを知った妻は、盛大に行なわれた自分の21歳の誕生パーティで…
事態は急転し一気に収束へ向う。



いい女には2種類しかない。全てを知り尽くした女と、何も知らない女。



実に巧みなプロットと美しい映像。
O・ヘンリーの短編小説のヨーロッパ版といった趣きです。
オフィシャルサイト の予告編で二人の美しさに触れたら、イントロぐらいで、きっと内容は[story]さえ見ない方が楽しめますよv
(スペシャル・コンテンツの「理想の女度チェックやアマルフィの説明、オスカー・ワイルド名言集などは楽しめます♪)


色んな国の資本が入っているけど、まあ英国映画。

監督はマイク・バーカー。配役の男性陣は英国人俳優で固めています。2度の離婚暦を持ち、理想の女を求めている富豪に、『フル・モンティ』で失業した管理職を味わい深く演じたトム・ウィルキンソンが好演し、作品に厚みを添えています。



二人の美女の魅力のほかにも、世界遺産のアマルフィ海岸の見事な景観、贅を尽くした衣装や宝飾品と、目に楽しい作品ですv

ヘレン・ハント、表情も細いウェストも声もいいなあ!
こんなに魅力的なら、『恋愛小説家』も観なきゃ。



オスカー・ワイルドの原作より:「経験」とは、誰もが自分の過ちにつける名前のこと

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