ケルトの夢

ケルトの夢

メゾン・ド・ヒミコ



念願かなって、観られましたよ~、きれいなオダジョー♪

何しろ、設定が「若くてきれいな男」だから、間違いないです(笑)

でも、記号として万人が納得する「きれいな男」ではないかもね。
だけど、あの表情の色気はどうしたもんだろ?
むしろ「若くてきれいな」だけなら『オペレッタ狸御殿』の方が記号的だったかもです。

好きですね、この作品。元々マイノリティの物語には惹かれる傾向にあるのですが。

おとぎ話的なんだけど、リアリティもあって。
オダジョーはセリフが少なくて風情で見せる役だから、なかなかさすがです。

一応説明すると、沙織(柴咲コウ)と母を「捨てた」ゲイの父が、余命いくばくもない、と知らせに来たのが、父の若い恋人春彦(オダギリジョー)。
父を憎みながらも、借金を抱えている沙織は、父の作ったゲイの老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働くことになる。

父を憎んでいるため住人も嫌う沙織だったが、住民の一人、山崎と友情を通わせる事をきっかけに、次第に心を許していく。
山崎は、ドレスを創り、来世でドレスを着ることを夢見る、元企業戦士。


この作品が説得力を持つのは、沙織の父、卑弥呼役の舞踏家・田中泯の存在です。
若い恋人が、「大切な人だから」というだけのカリスマ性と美しさ。
たたずまいと体つきが、ホントきれいなんです。

山崎役の青山吉良の演技もたいへん印象的です。

卑弥呼の部屋も優美でお耽美ですが、山崎の部屋がステキなんですよ。
青い、海の部屋。
波の形のベッド!

春彦は、静かで知的で、若さの傲慢さも持ち合わせている。

ヒミコでは、とても丁寧にお盆を迎えます。

美しくて哀しくてほのおかしいんだけど、それはゲイの物語だからともいえるし、人間の物語だからともいえます。

柴咲コウはこの役にぴったりv
でもきれいなコウちゃんを見たかったら、あてがはずれます(笑)

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