カジュラホ★Part1





++++ カジュラホ★Part1 ~カーマスートラ~ ++++



ここに来る前、カジュラホに行くんだー!と言うと
必ずニヤリとされた。



「アナタエッチネー」



ここカジュラホはカーマスートラのエロティックな彫刻が
刻まれているお寺で有名な村なのです。
早速その有名なお寺を見学しに行くことにしました。




男女が絡み合っている彫刻、
中には足をぐいっと宙にあげて男性のものを
口に含んでいる姿など等過激なものもありますが、
エロティックと言うよりは
どれも神秘的という言葉のほうがしっくりきます。





美しい・・・・・
昔、偶像崇拝に反対するイスラム教の侵略者達によって
インドのヒンドゥーの像は次々と破壊されたのだそうですが
ここカジュラホはかなりヘンピな場所にあるため
破壊からは逃れたそうです。




こんなに美しい彫刻が1000年も昔に作られたなんて信じられない。
あまりの美しさに炎天下の暑さも忘れ、ぽけっと座り込んで
何時間もお寺の前で過ごしてしまいました。

カーマスートラ
=精巧で美しい彫刻=




ちなみにカーマスートラとはヒンドゥーの性典で
日本の四十八手など目じゃない八十六体位が描かれているそうです。


“孤独な惑星”によるとこの教えでは基本的本能を満足させることが悟りを開く手段だとされているのだと言う。
精神的修行(ヨガ)と同じくらいこの肉体的快楽は必要なものとされていたらしい。



修行と性を切り離してしまう仏教とは正反対なのね。






街に戻ると相変わらず物売りたちはうるさい。
この人たちは本当にめげないねー・・・
ある意味尊敬するよ、そのしつこさ。
あまりのしつこさにホテルから外に出るのが嫌になってくる。




しかしその物売りの中で唯一まともな男性がいた。
日本語がペラペラでローソン(笑)という名前のお店をやっているという。
日本語が妙にうまい人は普段はあまり信用しないのだが
その人からは物を売りつけようというエネルギーというか
みなぎるセコさというか、そういうものは全く感じられなかった。




ただ、日本が好きで日本人と話がしたいというので
夕食を一緒に食べることにした。
途中二人の日本人も加わり、4人での日本語の夕食は
とても楽しかった。




この日本語ペラペラのインド人Dさんは
今まで3度日本に行った事があり、
その3度ともここカジュラホで出会った日本人達の家に
お世話になっているのだという。




彼とはその後ここカジュラホで3日ほど仲良く付き合わせてもらったけれど、
商売っ気を見せることなく逆にチャイを何杯も
ご馳走になっちゃったりしてとてもいい付き合いをさせてもらった。




ここカジュラホで日本語を勉強して、
日本にいつか行ってみたいと野心を燃やしている若者達に
たくさん会ったが(本当にたくさん!!)
その誰もが自分の野心をむき出しにしすぎて
こっちの気持ちを全然考えてくれない人たちばかりだった。




初めて入ったレストランでいきなり来月に日本に行くから
メールアドレスを教えて欲しいと言われ、
空港に迎えに来いと言って来てみたり・・・・・


おい!私は客だぞ!!
そのお願いをする前にまず人はコミュニケーションってものを
取るのが先なんじゃないのかい???




その点、上記のDさんはとても賢いなーって思った。
私もいつか彼が日本に来たら喜んで家に泊めてあげたいと思う。
あせっちゃいけないねー。
長い目で見て最後に得をする。
人に与えれば最後は自分に返ってくる。
カジュラホでDさんに学びました。



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