踊猫♪の縄張り

踊猫♪の縄張り






ああ、これは夢だ・・・
また「この世界」にやってきたんだ。





・・・てな夢を見たことない?







「その世界」では私はいつでも「魔物」といっしょ。
黒い触手を持った「彼」は色んな事を教えてくれた。










ニンゲンの命・・・
それは・・・
光り輝く球形。







もちろん人によって
輝きは違う。
暖かさも違う。
パワーも違う。








光り輝く命。
どのニンゲンの持つ「球形」も
「命の力」を有しているのだと
「彼」は言った。









「その命を内側から食い破るときの快感と言ったら・・・」
嬉しそうに「彼」は言うのだった。











「彼」とは別の「魔物」に会ったことがある。
「彼とは別の彼」は「心に潜む闇」
を浮き上がらせるのが趣味のようだった。








「ほ~ら。見ててごらん・・・」
「彼とは別の彼」は、するすると触手を伸ばし
或るニンゲンの「心」に絡みつかせ揺さぶり
「トン!」と軽く衝撃を与える。
すると・・・。








すう~~~~っと浮かび上がってくる
黒いオタマジャクシのようなもの。
幾つも幾つも浮かび上がってくる・・・。







ゆらっ。
トンっ!!!
ゆらっ。
トンっ!!!







私はしばしその光景に見とれた。








「このニンゲンには入りこめない」と
「彼」が悔しそうに言った。
「そうだな・・・」と
「彼とは別の彼」がどうでもよさそうに言った。











最近私は彼女たちのエネルギーを浴びに行く。
「彼」と「彼とは別の彼」が入れないと言った彼女たち。
暖かい力に溢れた「命の力」に触れに行く・・・。




© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: