ねこっぽ雑記

ねこっぽ雑記

2004年02月24日
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 母親と一緒に歌舞伎座で2月大歌舞伎を鑑賞。最初は夜の部だけのつもりだったが、母親が昼の部を見ていなかったので、昼の部(「毛谷村」「茨木」)も鑑賞する。前々から母親に「茨木は本当にいいから観に行って!」と強く勧めていたのだが、結果として母親は私以上に「茨木」を気に入ってしまったらしい。「あの茨木を表現するのに言葉はいらない。ただただ素晴らしい。」とあらためて玉三郎さんのすごさを感じていたようだった。ちなみに私は2回目の「茨木」とあって、「素晴らしい」と思いつつも前回観劇した時のような興奮はなく、結構落ち着いていた。
 「茨木」を観劇した後、一旦外に出て、歌舞伎座となりの文明堂へ。実は文明堂に行くのは今回が初めてだった。歌舞伎座の隣のいう場所柄気になってはいたのだけれど今の今まで来る機会がなかったのである。抹茶とあんみつをいただきながら、しばらく母親と「茨木」談義に花を咲かせた。
 そして今度は歌舞伎座夜の部を観劇。めずらしく1等席で観劇した。そのせいか、どうもいつもと勝手が違って、自分の中の舞台に対する判断の基準がどこか狂ってしまった。でも仮花道がすぐ隣だったので、玉三郎さん・仁左衛門さんを間近で見られて、まさに眼福だった。特に仁左衛門さんの格好よさには心底惚れ惚れとした。演目は「三人吉三巴白浪」「仮初の傾城」「お祭り」の3つ。
 はじめは「三人吉三巴白浪」。同じ吉三の名前を持つ3人の盗人と100両の金をめぐる因果話で、因果の末に3人が追いつめられていく様子は「俺たちに明日はない」を思い起こさせる。御家人崩れの盗賊お坊吉三は仁左衛門さん、吉祥院の所化上がりの盗賊和尚吉三は團十郎さん、そして女装の盗賊お嬢吉三は玉三郎さんで今回が初役。
 「三人吉三巴白浪」を観るのは初めてのようなものだったのだが、なんというか…因果のめぐり方が並ではなくて、あれもこれも全て因果としてつながってくるという感じだったので、恐ろしいというよりは少々しらけてしまった。適度な因果のめぐらせ方っていうのがあると思うんだけどなぁ。
 そして役者さんに関してはまず注目のお嬢吉三の玉三郎さん。う~ん…正直なところやはり玉三郎さんには女性の役をやっていてほしいと思った。見慣れていないせいかどうも違和感があって…。玉三郎さんは女性の役だからこそ光る人という気がした。ただ男性の役だったということを差し置いても、なんだか今回はあまり玉三郎さんらしさが感じられなかった気がする。驚いたのは最後の立廻りのシーン。「おお~!玉三郎さんが梯子の上に乗っているよ~!」とびっくり。なかなか見られないだけに釘付けになってしまった。
 お坊吉三は仁左衛門さん。最初の「大川端庚申塚の場」は今年の1月に新春浅草歌舞伎で若手の役者さんが演じたものを観ているのだが、それに比べてやはり仁左衛門さんはうまいなぁ…とつくづく感じた。若手の役者さんはどこか持て余しているようなところがあったように思うのだが、仁左衛門さんは台詞廻しに心地よいふくらみがあってそれだけで十分格好良くて様になる。そして最後の雪の中での立廻りの場面は立廻りもお顔も(笑)本当に格好良かった。
 お坊吉三の團十郎さんは常に眼がキラキラとしていたのが印象的だった。今回久々に1等席で観て、3階席で観ている時と一番違いを感じたのは團十郎さんかもしれない。変な表現だが、生身の人間としての團十郎さんを感じることができた。
 「三人吉三巴白浪」の後には時蔵さんの「仮初の傾城」と三津五郎さんの「お祭り」が続く。「仮初の傾城」は衣装がどこかで見たことがあると思ったら、「壇浦兜軍記―阿古屋琴責めの場―」で遊君阿古屋が着ているものだった。「お祭り」は、私はてっきり勘違いをしていて、菊五郎さんが出てくるものと思って観ていたらセリ上がってきたのは三津五郎さん(笑)。自分の勘違いっぷりが結構笑えた。やはり三津五郎さんは踊りが上手な方。とても楽しませてもらった。





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最終更新日  2004年02月26日 20時53分56秒
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