~猫舌カフェ~

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ブランとの出会い



babyblanc1

それは結婚して2年目で、まだアパートに住んでいたときの6月はじめのある日曜日でした。

お休みなのでゆーっくり寝ていると、どこからか「にー、にー」という子猫の声で目がさめました。まだちゃんと「にゃー」と鳴けない、それでも精一杯鳴いている声の主を探そうと寝室の窓から覗いて見ると・・・。

裏のアパートのベランダがちょうど見えるのですが、その中に真っ白な子猫が閉まったガラスにガリガリしながら鳴いていました。
お散歩に出ていて、閉め出されちゃったのかな~と、その時は思っていました。

同じ日の夕方にお出かけから戻ってみると、まだ「にー、にー」鳴いています。
しかも、お腹がすいているのか、更に切羽詰った様子。

またそっと窓から覗いてみると、同じベランダで鳴いているのですが、今度は窓が開いて網戸になっています。

「なんでいるのに、入れてあげないの?飼い猫じゃないの???」


子猫は鳴きながら網戸を駆けのぼりました。
そのとき信じられない光景が!

<ピシャンッ>窓が閉められましたΣ( ̄ロ ̄lll)

「やっぱ飼ってる猫じゃないんだっ、あんなに鳴いてかわいそう~」

しかしうちの相方は、アパートだし二人とも働いて世話もできないし、飼えないなら放っておくしかないとの意見。(今の私なら100通りくらい言い返せるのだけど(^^;)

でも気になって、夕食の用意もせずずっと窓から覗き続ける2人。。。
そのうち、子猫は猫の鳴き声に集まってきた近所の子供たちに発見されてしまいました。


「猫がいる!」「こっち、こっちー」


猫は追いかけられて、建物の影に逃げ込みました。ふー。


そうしてやがて暗くなってきて、子供たちはあたたかいごはんと、あたたかい寝床のあるおうちへ帰って行き、子猫の姿も暗闇にまぎれどこにいるのかわからなくなりました。弱ってきたのか、もう鳴く声も聞こえません。


「とにかく牛乳だけでもあげよう!」


旦那といっしょに暗くなった裏のアパートのまわりを猫を探しに行きました。


ベランダの周りにはいません。
どこからかまた声が・・・

そのアパートの入り口がわに回ってみると、
窓をピシャリと閉めたお宅のドアの前で鳴いていました。

やっぱりここの家と何かかかわりがありそうですが、電気がついていて在宅にもかかわらずここまで無視するには、飼っているわけではないのでしょう、、。
一度くらい気まぐれにごはんをあげたのかも知れません。

「おなかすいたの?おいで」

小さな声をかけてみると、子猫がこっちへきました。そのままついてきそうだったので、自分のアパートの方へ、振り返りながら誘導?し、とうとううちのドアの前まできたところで、はじめて抱き上げ家に入れました。
例の家の住人が、見咎めるかと思ったのです。(^^;


さて、ようやく猫をまじまじと見ると、うす汚れてはいますが、真っ白でしっぽと右手にしましまがあって、なんともかわいい猫です。
きれいなブルーの目で、雑種とは思えませんでした。(今では立派な日本猫の顔つきなんですが(^^;)

何もないので、とりあえず牛乳をあげ、猫缶を買いにコンビニに走りあげてみると、すごい勢いで食べながらピーヒョロピーヒョロという変な音を出していました。
猫を飼ったことのなかった私は、それが、猫が嬉しい時にだす、ゴロゴロ音のはげしいものだと知ったのは何日かたってからのことです。
気管の病気でもあるのかと、心配してた(笑)のですが、喜んでいたんですねっ(^^

さて、ごはんをあげたものの、特定のおうちのベランダやドアにいたことが、まだひっかかっていました。
飼い猫だったら、泥棒になってしまいます。
それにまだ、捨て猫だったとして、飼うと決断はできませんでした。

相談したすえ、とりあえず元の場所においてくることにしました。
もしかして、なにか事情があって一時家に入れられないだけかも、、


もとの裏のアパートのドアの前においてくると、今度はついてきませんでした。


心配しながらその日は、眠ったのですが、、、



夜中?朝方?というような時間に、あのピーヒョロピーヒョロという声が聞こえて目がさめました。


となりを見ると、旦那がいなくて、猫の声が近くで聞こえます。


寝室のドアを開けると、廊下で子猫に牛乳をあげてる旦那の姿が!!


「うちのドアの前で鳴いてたから、入れたんだよ」


時計は4時半。
飼い猫なら、こんな時間まで入れてと鳴いているのに知らんぷりはできないだろう、、

ということで、心も決まり、とりあえずうちで保護することになりました。

次の朝、もちろん二人とも仕事。
まだトイレも何も準備していない状況で、さすがに猫を部屋においていくのはためらわれました。

とりあえず外に出していくことに。

(ほんと当時はなんの知識もなかったので、恐ろしいことです。せっかく保護して外に出していくなんて(^^;)

アパートの前の梅畑のところにそっとおろすと、さっそく穴をほってオシッコ(^^;

どこかに行ってしまわないか、気になってしかたありませんでしたが、そのまま仕事に行きました。

そして仕事帰り猫砂やトイレ、ごはんを買ってあわてて帰ってくると、ドアの前でちゃーんと待っていました!
トイレに猫砂を入れて準備すると、教えなくてもちゃんと使っています。
なんて賢いの!。。。というより、これは飼われていた猫ってことか、、、

実はそのときすでに一戸建てを着工していて、完成したらキャバリアの子犬を飼うつもりで、ペットショップをまわってめぼしもつけていた私たちは、この猫の里親探しをはじめました。

・・・なのに、保護して2日目には

「もう犬じゃなくて、猫でもいいか、、」

という気持ちになっていました(^^;;;;


それほどブランは可愛くて、しっくりとうちになじんでしまったからです。


保護当日の夜というか朝方にダンボールにバスタオルをひいて寝かせたのに、気づいたら布団の上でまるくなっていたブラン。

ピーヒョロピーヒョロいいながら、食べるブラン。

何よりブラン自身が、ここにいっしょに住むと決めたらしくあちこちお気に入りの場所を増やしていました。

2005.3.1ブラン3才の誕生日を迎えました。



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