猫屋工房の猫yan、勝手気侭な独白

猫屋工房の猫yan、勝手気侭な独白

09.09.16


9月16日21時38分配信 毎日新聞


就任後初めての記者会見をする鳩山由紀夫首相=首相官邸で2009年9月16日午後6時13分、小林努撮影
 歴史的な政権交代を選択した国民の期待を背負い、鳩山内閣が産声を上げた。旧民主党の結党から13年。記者会見に臨んだ鳩山由紀夫首相は、首相指名の瞬間を「身震いするような感激」と表現する一方で、新政権は「失敗もあるかもしれない」と率直に語った。試行錯誤の中「脱官僚依存」へと大きくかじを切ろうとする鳩山政権。将来を委ねた国民は、その船出をかたずをのんで見守る。

 「日本の歴史が変わるという身震いするような感激と、強い責任を併せて感じたところでございます」。午後6時過ぎ、首相官邸で初めての会見に臨んだ鳩山首相は、冒頭で首相指名の瞬間の心境を振り返った。この日もつけていたネクタイは、首相指名を傍聴席から見守っていた妻幸さんが「勝負ネクタイ」と呼ぶ、金色のストライプ柄だった。

 集まった報道陣は約300人。原稿を見ることもなく、正面を見据えたまま、ゆっくりと語りかけるように言葉を選んだ。「歴史は本当の意味では変わっていません。これからの私たちの仕事いかんだと感じております」。改革への強い決意を表すように、笑顔は封印したままだった。

 「試行錯誤の中で失敗することもあろうかと思います」「ある意味、未知との遭遇で、経験のない世界に飛び込んでまいります」。待ち受ける試練を受け止める覚悟を示すと、有権者に呼び掛けた。「国民の皆様方が辛抱強く新しい政権をお育て願えれば大変幸いです」。所信を述べる7分足らずの間に「国民の皆さん」「国民の皆様」という言葉を15回繰り返した。

 質疑応答に移ると、記者の質問をメモしたうえで丁寧に考えを説明した。質問が小沢一郎幹事長の秘書が政治資金規正法違反で起訴された西松建設事件に及ぶと「一度は検察の国策捜査と批判したが二度は言っていない」と自身が幹事長時代の発言を撤回。手元にあったおしぼりで何度も手のひらをぬぐった。

 予定の20分間を過ぎると、松野頼久官房副長官が何度も腕時計を確認し、せかすように視線を送る。進行役の内閣報道官が会見を打ち切ろうとすると、首相は「まだ手を挙げている記者がいるじゃないか」とさえぎった。最後に自身の「故人」献金問題について問われると、おしぼりを強く握って「いろいろ心配をかけて申し訳ない。今後も説明を尽くす」と謝罪した。

 「ありがとうございました」。深々と頭を下げ、壇上から降りた時には、会見時間は予定を8分オーバーしていた。【篠原成行】

 ◇鳩山由紀夫首相の記者会見要旨

 鳩山由紀夫首相が16日夜、首相官邸で行った記者会見の要旨は次の通り。

【冒頭発言】

 日本の歴史が変わるという感激の一方で大変重い責任を負った。社民、国民新両党とともに、国民の期待に応える仕事をしていかなければならない。今回の選挙の勝利者は国民だ。勝利を本物にするためには、「脱官僚依存政治」を実践しなければならない。国民のみなさんはぜひ、政権にものを言っていただきたい。無駄遣いを一掃しなきゃならないという発想で、行政刷新会議を作り上げた。国家戦略局も作り、国家的な役割、指針を見いだしながら国民の期待に応えたい。未知との遭遇で、経験のない世界に飛び込んでいく。

 政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくり上げていくために、国民のみなさんには辛抱強く新政権をお育て願えれば幸いに思う。

 --鳩山政権が重要視する政策課題、予算執行は?

 子ども手当や暫定税率の撤回、国民の家計を刺激する施策を真っ先に行い、期待が持てると思える政策をいち早く実現したい。徹底的に無駄を無くし、財源は少なくとも初年に7兆円余りだが、十分にめどが立つ。補正予算は徹底的に見直し、執行停止を求める部分も出る。地域活性化に役立つという判断なら続けていきたい。

 --今月下旬に予定される日米首脳会談にどう臨むか。

 オバマ大統領との信頼関係構築が第一歩。日米間の懸案、安全保障関係の問題は少し時間をかけて議論を進めていくことが大事だ。

 --幹事長時代に西松建設の違法献金事件を巡って「国策捜査だ」と発言したが。

 国策捜査という言葉を一度使ったが二度は使わなかった。反省の思いを含めて、その言葉を遠慮している。

 --自身の「故人献金」問題について。

 いろいろとご心配をおかけしたことをおわびする。なかなか理解をいただけないことは事実。私なりの思いを正直に伝え、理解が深まるよう努力したい。


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