ねねみにみず

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『落下する夕方』江国香織


落下する夕方 ( 著者: 江国香織 | 出版社: 角川書店 )

※注意!! ほんっとうに情けない話なので、失恋経験のあるへなちょこ君以外は以下の文章を読んではいけません!!(泣)(2004/11/06の日記参照)
 すいません。今回は、感想にすらならないと思うんです。
 後悔しています。三冊目はラブストーリーでいくべ!と、本棚から気軽に選んだこの一冊。
 私は小説を読んでぐだぐだ考えたり、感じたりするのが大好きですが、めったに心を揺らすことはありません。妊娠中は『炎立つ』とかで泣けてましたが(笑)。出産を終えて四ヶ月、まさか読んだことのある本で泣いてしまうとは。しかも正確にはラブストーリーになってねえし。

 無理ですね。ほれた相手にフラレタ経験がある人なら、この話で泣かないわけにはいけません。最初から最後まで、あまりにつらい話なので、途中から吐き気をこらえて読んでしまいました。こんな姿を旦那にみられるのは悔しいので、帰りが遅い今日という日に感謝しましょう。ええ、ええ、ありますとも、私にだってふられてぼろぼろになった経験くらい。カラオケで桑田佳祐 の「祭のあと」とか歌いながらなきくずれていましたともさ。あまりの醜態に失ってしまった友人もいます。でも、そのおかげでぴったりと思われる人とめぐり合って今こうしているんですし、「ふられといて、よかった・・・」とさえ思っているんです。なのになぜこのように心臓が痛くなるほどくるしいのでしょうかねえ。

 主人公が、ふられた相手からも、自分からも目をそらさずに(正確にいえばそらすこともできずに)心から血をどくどく流しながら日々を淡々とすごしていく。結局、相手と離れて立ち直るには、それが一番の近道だったのでしょう。
 自分の後悔も、嫉妬も、弱さも、すべて乗り越えていく強さ。について考えずにはいられませんでした。
 ああ・・・・こんなこと書いちゃって・・・・・明日か明後日に絶対恥ずかしくて死にたくなる・・・・・・(2004/11/05)

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