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糖 鎖





ヒトゲノム(人間の全遺伝情報)の解読がほぼ終わり、ポストゲノムの重要性が叫ばれる生命科学研究で、糖鎖という物質が脚光を浴びています。グルコース(ぶどう糖)やガラクトースなどの糖が鎖状に連なった物質で、たんぱく質などの表面にくっついて機能や相互作用を調節するなど、細胞同士の情報伝達で重要な役割を果たすため、「細胞の顔」ともいわれています。

 たんぱく質の大半は糖鎖がくっついた糖たんぱく質の形で機能を発揮するので、糖鎖をきちんと調べないと生物の仕組みを解明することはできません。糖鎖は生体が病原菌などの異物を見つけて攻撃する目印となり、ウイルス感染時の免疫反応や臓器移植時の拒絶反応などにかかわっています。ABO式など様々な血液型分類を決めているのも糖鎖です。細胞ががん化すると表面の糖鎖構造が変化することが分かっており、がんの診断・治療研究でも注目されています。このほか発生や分化、老化などあらゆる生命現象に糖鎖が深くかかわっており、糖鎖の解明が多くの病気の治療法開発に直結する可能性もあります。

 糖鎖研究は、欧米に後れを取ったとされる生命科学で日本がリードする数少ない分野です。生体内での糖鎖の合成にかかわる酵素の遺伝子を最初に発見したのは日本人研究者で、これまでに見つかっている約120個の遺伝子の過半数が日本勢の成果です。

 ただ米国も糖鎖研究の国家プロジェクトを立ち上げるなど、追い上げは急です。日本も現在のリードを保つため、約300種類に上るとみられる糖鎖合成関連遺伝子をすべて集めて機能解析をするプロジェクトを2001年春に立ち上げるなど、糖鎖研究に注力する態勢を整えつつあります。

エントリーコード・neo

サクセスキーズ120


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