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古典試験対策課<別館>



蜻蛉日記
『蜻蛉日記』は自己の内面を照らし出し、客観化して描く自照文学の最初の作品で最初の女流日記文学。若くして藤原兼家に見初められ結婚し、その後すぐに道綱をもうける。しかし、兼家は「町の小路の女」なる人物と浮気をして、なかなか自分に振り向いてくれない。そんな満たされぬ女心や兼家が来てくれないことに対する恨み辛みをまとめたものがこの『蜻蛉日記』。ポイントは「嘆きつつ…」の唄。小倉百人一首にも収録されているくらい秀逸な作品なので、きちんと要点(掛詞)を整理しておくことが重要である。

大鏡
まずは、『大鏡』について整理しよう。『大鏡』は歴史物語に分類される。『栄華物語』と同じく藤原摂関家に題材を求めているが、『栄華(花)物語』が、ほとんどが「道長様は若い時から鬼才だったんだよ」的なエピソードが大半を占めるが、『大鏡』ではそのようなエピソードも多少はあるが、批判的に書かれているのが特徴。紀伝体で書かれている。大宅世継と夏山繁樹の二人の老翁に加えて、おばあちゃん、若侍らの対話形式が取られているのが最大の特徴。敬語が無いのは「雲林院の菩提樹」くらいか。 これで文学史は満点取れるな。たぶん。

勉強のポイントとしては後にも先にも敬語。敬語の付いていない文はほとんど無い。理由は、大宅ジイサンと夏山ジイサンが天皇その他の登場人物全員を尊敬していること。だから『多方向への敬意』がある。例えば、

(中の関白殿は入道殿に)…まづ射させたてまつらせたまひけるに…。

ここで、「たてまつらせ」はジイサンから入道殿への敬意(謙譲語:動作の受手=道長)。「たまひ」はジイサンから中の関白殿への敬意(尊敬語:動作の為手=道隆)。「射さ」せたのは、中の関白殿。「射さ」せられたのは入道殿。

あとは助動詞。「す」「さす」の用法が混同しやすい。使役なのか尊敬なのかをはっきり区別して使わないとヤバいですよ…。但し、「せたまふ」「させたまふ」のほとんどは二重敬語なんでそんなに心配ないと思います。


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