どくだみ音楽

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代打日記


 みなさんこんにちは。今日はネストルJr.加減のりじょが代打日記でお送りします。

 今日の午後、ネストルの手術は無事終了しました。ネストル母と私の上下の世代でネストルを挟み、病室は気兼ねのない空間となっております。ネストル母は入院看護の経験が豊富、私は私で入院そのものの経験が豊富でありまして、二人でバックアップしていこうと思います。
 手術そのものは無事に終了したそうですが、少し想像より腫瘍君が成長していたようで、当初予定していた入院日数などは少し延長になるかもしれません。
 手術後も、本人はグッタリしているとの自覚でしょうけれども「寒いから靴下を履かせろ。手袋もしたい」と要求するなど、完全に元気な患者です(笑)。私も安心。
 それでは、ネストルの帰還までもう少しのお待ちを~。


1月17日「嗚呼、代打闘病日記は今日も行く」
 みなさん、こんにちは。本日もネストルJr.の加減のりじょが代打闘病日記をお送りいたします。

 今日は、ネストルが起き上がりました。むっくりのっそりどっしりばったり…いやばったりはいけません。しっかり起きましたよ。
 痛みについて過剰とも思える心配をしていたネストルですが(彼は西洋医学的施術の経験が少ないので無理はありません)、感じるものが違和感ばかりであるらしいこと、その違和感とも慣れ親しんでいかねばならないことを感得したようで、観念して起き上がりました。
 今回の手術はある意味では外と繋がっている膀胱についてのものですから、切開をしていません。管を通しての施術でした。つまり腹筋などの筋肉は万全の状態ですから、一旦起きられるとそこからは早いと思います。早速おトイレにも行ったようで、心配のひとつは減りましたね。
 本人も「わしは快感ばかり追求してきたからなあ…」(だから苦痛を感じる今はそっと寝かしておいてほしい、の意と推測)、「みんなに叱咤激励されんと精神的に寝たきりになるやろなあ…」(というくらいに今は寝っ転がっていたい、の意と推測)と申しております。ふふ。手術翌日からおトイレに行けるわ食事はできるわというのは恵まれているのよ、親父。
 まだまだ精神的に揺れの激しい時期ですけれど、自分の病状以外のところにも気持ちが回り出しているようで(面白そうな雑誌があれば買ってきてと言ったりとか)、ぼちぼちそれに身体が追いつくのではないかなあと私などは楽観しております。


1月18日「代打の神様」
 こんにちは。ネストルJr.加減のりじょです。代打闘病日記三日目、早速まいりましょう。

 本日は私も用事やら何やらでお出かけのため、面会時間終了前1時間ほどしかいられませんでした。それでも、ちょっとネタになりそうな台詞をネストルから引き出してきましたよ。
 私が「だいぶ顔(表情のこと)が戻ってきたなあ」というのを受けて曰く、「入院中は、母の胎内にいる赤ん坊のような感じで、一日中ぼんやり過ごそうと思ってた」「難しい言葉も喋らんと、幼児のような感じでいようと思ってた」「そういう方が精神的に良いようで、早く治るんちゃうかなあと思ってた」…。
 そんな計画も私やネストル母、それに主治医や看護師さんによって変更を余儀なくされ、「だいぶいつもの感じに戻ってきたというか戻してきたというか…」(ネストル談)、ともかくネストルの表情は手術前のそれに近づいているように見受けられます。まあ、計画の変更をしたというのも変更が精神的に可能になったということで、これも回復の証拠だと思います。本人の感じ方がちょっと面白いのですが(苦笑)。起き上がったり、ほんとに嫌だったんだろうなあ。


1月19日「代打…遠山!?」
 みなさん、こんにちは。本日もネストルJr.の加減のりじょがお送りする代打闘病日記でお楽しみください。

 昨日今日と、私は用事などで病室には顔を出す程度。こちらをお読みのネストルフレンズとの邂逅を果たしたいと思っているのですが…。

 さて、今回のネストルの手術は消化器系統のものではないため、食事は手術翌日から普通食を摂っております。けれどもあまり病院の食事が口に合わないのか、家族の持っていくものですとか、お見舞いに頂戴したケーキなどの到来物をせっせと摂食している様子。おかげで息子のお腹が病院食でくちくなります(苦笑)。
 私はこの病院に4回入っておりまして、何となく食事もなじみがあります。親戚や友人の見舞いに行けば必ず食事をもらうことになるので(みんな私が大食漢であることを知っているのです)、ここの食事が悪くないということを知っているのですが…。まあ、合う合わないはありますからね。
 ということで明日も食事時を狙って、お腹を空かしてから行きたいと思います(笑)。


1月20日「鏡餅の上は…代打い。」
 みなさん、こんにちは。代打ぶりも板についてきたと評判の加減のりじょ、ネストルJr.です。今日もネストルの闘病ぶりを赤裸々に語ってまいりましょう。

 膀胱君が腫瘍君にいじめられていることによりネストルは入院しているのですが、正義の味方お医者さんは尿道から管を通して果敢にも悪に立ち向かってくれました。今日はその管といよいよお別れをする日。
 当初は管があることによる違和感についてブリブリ言っていたネストルですが、何にでも情を移すのが人というものの面白さでもありまして、管がなくなったこと、そして己の病状についても「(元気になって)なんか寂しい感じ」などと申しております。管は正義の味方が悪に立ち向かった古戦場ですから、何となく闘病の象徴のように思えるのでしょうか。
 私が行った時は人がいたのですが、二人になってからはずっと話をしていました。阿佐田哲也さん、具志堅用高さん、ガッツ石松さん…。プログレッシブロックのYESは楽しめないとか(私は好きなんですが)、私が小さい頃にネストルが予約録画していた野球の試合の設定をいじってしまって見られなかったこととか…。明日はどんな話をしましょうかね。スージー・クアトロって何だとか訊いてみましょうか。


1月21日「♪いま何時っ!そうね代打いね~」
 みなさんこんにちは。今日は残念ながらネストルを見舞えなかった加減のりじょが代打でお送りするネストル闘病日記です。日記のタイトルがだんだん思いつかなくなってきました…(苦笑)。

 ネストル退院の話が具体化したようです。主治医の先生とも話し合って、いろいろゴニョゴニョやっておりました。やっぱり普段から健康極まりないネストルは退院決定も早かったですね。
 手術をした当初は予想よりも腫瘍君が強敵であることが判ったり、入院の日数なども軌道修正しないといけないなあと思っていたのですが、実際には予想通りといったところです。実は私の予想よりは短かったりもしますが。何にせよ決まってよかったです。
 ただ本人は「通院もせんでいいし、わしゃこれが楽でええわ~」などと申しております(笑)。先生もすぐ近くにいらっしゃいますしね。そういう安心は大きいですけれど。
 ということで、「宿敵ネストルのへばっている姿を見てやろうと思っていたのだ。ふっふっふ…」という人は、まあ今週中くらいに足をお運びになるのがよろしいかと存じます。


1月22日「代打ん不敵」
 こんにちは。何かもうあんまり代打って感じがしなくなった代打日記です。一回書き込んだ22日分なんですけど、何故だか消えておりましたので、もう一度。

 今日はネストルフレンズとついに対面いたしました。お見舞いに来てくださるというのは入院している方からすればとても嬉しくてありがたいもので、「もう帰るん?え~。なあもうちょっといたらええやんかいさ~」となったりもしてさ。
 お二人お会いしたのですけれど、病室の主が一風変わっているせいでしょうか、お客さまも一筋縄ではいかないかたです(もちろん良い意味ですよ)。
 筋骨隆々(評・ネストル)さま、ご挨拶しかできませんでしたけれども、また私がネストルに連れられてふらふら遊んでいればお会いできるかしら~とのんびり思っております。
 スキンヘッドライダーマンさま(ね?変わった人ばかりでしょう(笑))とネストルの会話の中にはもう一人のネストルフレンズの話がたくさん出ておりまして、何だかその人にも会ったかのよう。
 私が全く存じ上げない親父のお友達ってのにお会いするのも、むか~しむかしに大勢が家にいらっしゃって二階で麻雀が始まった晩以来じゃないでしょうかねえ。麻雀には全く縁がない私ですから、おそらく点数棒というものはそれから20年近く見ておりません。いやまあ点数棒は別にどうでもいいんですけれどね(苦笑)。

 少し真面目な話をしますと、ネストルに寄生する腫瘍君について検査をしたのですが、その結果が金曜日に判明します。それによって入院がもう少し延びるか、あるいはすんなり予定通りに退院するかが決まります。
 ネストルのことですから、またいろいろ悪い風に考えているのではないかと思いますが、これまでの主治医の先生の言葉の端々から読み取りますと、まあ安心かな~と私などは楽観しております。楽観達観若干不安、でのんびり待ちましょうかね。


1月23日「代打ニック号、沈没」
 みなさん、こんにちは。昨晩は普通に寝たのに、今日は起きたら17時だった加減のりじょがお送りいたしますネストル闘病代打日記。

 今日、腫瘍君がネストル内でやり込められたのか居直ってしまったのかが判明する検査の結果が出ました。結果は…良好!じゃーん。
 ということで、ネストルの退院は少し前に出た話の通り近日中に決定しました!ばんざ~い!
 いや~思い返せば年明け早々、皆様にはご心配をおかけいたしました。ほんとに。いまネストルが横にいたら「こらっ、お前もちゃんと頭を下げなさい!」と平謝りの親御さんのようにぐいぐい頭を押し付けそうな私ですが(苦笑)。
 病は気からと申します。先達というのはどうしてこうも適確に物事を言い当てるのだろうかと感心する次第でありますけれども、病は気から、確かにそう。ネストルは結構マイナス思考であるということがわかった今回の対病生活、またず~んと沈まないように気をつけなければ。


1月24日「さようなら、代打らぼっち」
 みなさん、こんにちは。最近になっていらっしゃった読者さんにとっては「代打って…なに?」という状態ではないかと心配になるのですが、代打日記は今日も続きます。

 さて、ネストルJr.の加減のりじょがお送りしてきた代打日記も、ネストルとの協議の結果、本日で無事終了となります。明日からはまた以前のようにネストルが戻ってまいります。日記を書ける元気を再びネストルは手にしておりますので、週がわりのきりが良いところで復帰です。
 ネストルの思わぬ入院、手術という未曾有の出来事に際して私ができることはなんだろな~と考えて、まあそういう際のもっともらしい仕事は当然としましても、まずこの代打日記を考えたのでした。当初の予定では病状などを逐一報告するというものを考えていたのですが、あまりそういう情報系日記にはなりませんでしたね(苦笑)。
 とはいえ書いていて楽しく、また励ましのお言葉を頂戴もし、やって良かったわな~と思っております。

 ネストルの代打が登場するということは、ネストルの身に何かあったということですから、本来はあまり良くないことです。ですので私が再び登場することがないように、私は願っているのですけれど。
 ではではみなさま、ご機嫌よう。



1月25日「書き出しのうまい「あいつ」」
本日退院できました。

代わりに日記を書いてくれていたオトコ、お馴染みになったようですね。
生まれつき、剽軽な性格でした、彼は。
しゃべる前から、烏のものまねをやってましたなあ。


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