今日も良いネタ入ってるよ!

実話調査編第一話




あっという間に2月ももう終わり。
静香ちゃんがフィギアで日本人初の金メダルを取って、テレビの中から満点の笑みを見せてくれた今日この頃。大分お疲れ気味の僕に追い討ちをかけるような出来事が ・ ・ ・


昨日は久しぶりに頼まれて探偵業の方に。
普段は断るのだけど、ご指名と言われて断れず仕方なく対応するハメに・ ・ ・ ・

っというのも、知人のY氏の事務所にかけてきた依頼人が僕を名指しで電話してきたらしい。「はぁ?何で僕の名前を依頼人が知ってんの?」っと聞いてみると、以前Y氏の事務所で受けた依頼を僕が股受けした時の依頼人の紹介で、今回の依頼人が電話をしてきたという。

Y氏 「モテモテだなぁ。10分後にそっちに電話を入れるようにしておいたから」

・ ・ ・っておい! 勝手に受けてるし・ ・ ・ ・

人の予定を気にしないのがこのY氏の悪いところ。
今に始まった事ではないが毎度毎度本当にスケジュールを壊してくれる・ ・ ・

勘弁して欲しいなぁ・ ・ ・

っと思ってみたはものの、Y氏にも世話にはなってるし、とりあえずは依頼人の話を聞くだけ聞いてみるか・ ・ ・(かなり憂鬱)

「分かりましたよ。話は聞いてみます。」

そう言うとY氏は先方の名前も告げずに電話を切った。

マジかよ ・ ・ ・

呆れながら遅いモーニングコーヒーを一杯。


{9:20AM}
少し待っていていると僕の仕事用の電話を鳴らす人物がいた。

「はじめまして。「○○ あや」(仮名)といいます。Yさんからお聞きしてお電話したのですが、涼風さんでいらっしゃいますか?」っと。

名前をあやさんと言うらしい。
問いかけるあやさんの声は透き通るようなとても優しい響きなんだけど、でも酷く疲れていて言葉の語尾にはため息が混じっていた。

Y氏が「モテモテだねぇ」っと言った意味が分かった。
苦笑しながらY氏からの連絡を受けている旨を伝え、依頼の内容を聞いてみる。

彼女が言うには高校生の頃から今日にかけて、実に7年間も一人の人物にストーカーにあっているらしい。警察にも何度か頼んではみたものの相手のやり口が非常に巧妙でどうする事もできずに今日に至っているという。時には自宅に手作りらしいケーキなどが送られてきたり、酷い時には一日に数十回の嫌がらせの電話が鳴るという。電話では脅迫こそされないものの、その精神的苦痛はとても言葉には表せないという。

あいたぁ・ ・ ・ 

思わず僕は額に手を当ててしまった・ ・ ・

この手の依頼は非常に難しい。相手の特定もそうだが、一番はどういう風に対処したいかって問題だ。その内容によってはとても時間がかかるし費用の面でも依頼人に負担をかける。

これは電話じゃ駄目だ ・ ・ ・

ため息を押し殺して依頼人のあやさんに言った。

「詳しくは会ってから話しましょう。」

彼女は「引き受けてくれるんですか?」と心配そうに聞き返してくる。

「 ・ ・ ・ 」

余りに不安そうに問いかけるあやさんの言葉。聞いているこっちも胸が詰まる思いがする。この場は安心させてあげたいところだけど、安易に返事はできない。

「そうですねぇ、もう少し詳しく聞いてみない事には。状況は分かりましたが、あなたがどのようにしたいのか、その辺も踏まえてお会いして話をしましょう。」

可哀想だけど電話の内容だけで引き受けられる問題ではなかった。苦い思いでやっと滑らせた僕の言葉は、なんの安心感もあげられなかっただろう。
それでも彼女はすがる思いなのか「できれば今日にでも」っと直ぐに聞き返してきた。

「・ ・ ・分かりました。夕方には手が空きますのでご連絡差し上げます。」

そう言って彼女から自宅住所と連絡先を聞き、電話を切った。

はぁ~ ・ ・ ・ 

深くため息が出た。

直ぐさまY氏の携帯に電話をかけ、

「あんまりじゃないですか。知ってたんでしょ、依頼の内容!スケジュール取るのも大変なのに!」

散々文句を言ってみたが、Y氏から返ってきた言葉は

「そう言うなって。前のお客さんからの紹介で、尚ご指名じゃ断りきれんだろう。それだけ腕を買われてんだから。な!悪い気はしないべ!」って。

はぁ~・ ・ ・

また重いため息が出た。

「受けるとは先方にも言ってませんので。」

そう伝えて電話を切ろうとしたら、

「そうそう。取りは 1:9 でいいからね。それじゃよろしく!」

いつになく超ひとごとな口調で先に電話を切られた。

・ ・ ・ ・ ・。この人にはなに言っても駄目だ・ ・ ・。

先に電話を切られて出鼻を挫かれたような複雑な思いをしながらお気に入りのシステム手帳に目を落とした。


つづく

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