I'll Sleep When I'm Dead!

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映画の中の英語を楽しむ方法

なぜ、モノにならない?日本人の英語
第二回 映画の中の英語を楽しむ方法

英語教育に関する市民講座にまたまた行ってきました。今日のテーマは、「映画の中の英語を楽しむ方法」。とっつきやすいテーマで、一応英語教育に関して言えば、教育の現場で映画を素材に使う時に考えておくといいこと、などについての話でした。

1.Tシャツに喋らせろ

①ペリカン文書

この映画の中に、デンゼル・ワシントン演ずる新聞記者が出てきますが、彼が着ているTシャツの胸には「Howard Univ.」というプリントがあるそう。ここで、さりげなく彼の自己紹介をしているというのが、このTシャツの役割。Howard Universityとい
うのは、実在する大学で、学生の87%が黒人というところ。法学部が有名だそうです。この映画の中では、Tシャツに書かれた文字を使って、エリート官僚に対抗する優秀な新聞記者であることをさりげなく見る者に伝えているということだそうです。

②プラトーン

ここでは、ベトナム戦争の前線に配置された部隊の将校が来ているTシャツに「Ohio All State Wrestling Team」というプリントが見られます。このTシャツが意味しているのは、この将校が幹部候補生、エリート軍人として軍隊に入ったことを意味しているそうです。そんなこと、あまり気づかないですよね。

あとこの映画で流れるBGMも、エリート将校のバックには「We don’t smoke marijuana」と歌う声が流れ、彼に対抗する人のバックには「Feed your head」と、マリファナを勧める歌が流れて、二人の敵対心や相反する立場が描かれているというもの。

2.異文化コミュニケーションと映画の中の日本人

簡単に言えば、外国映画の中で描かれる日本人というのは、とてもステレオタイプ的に描かれているということです。「ガン・ホー」と「グラン・ブルー」が題材として取り上げられました。これを教材として使う場合、どこが「違う」と感じたのか、そしてどこが「言えてる!」と感じたのかを生徒に書き出させるといいというお話でした。「ガン・ホー」はすごく面白い映画なので、お勧めです。

(中略)

3.トム・クルーズとオリバー・ストーン

「トップ・ガン」のトム・クルーズを見てカッコイイ♪と思った人は少なくないと思いますが、講師の先生によると、この映画の影響で空軍に志願する人が3倍になったとか。だけど、それを見てオリバー・ストーン監督は、「間違った愛国心を国民に植
え付けた映画」として、「トップ・ガン」を非難します。そして、自らメガホンを取った映画、「7月4日に生まれて」で意図的にトム・クルーズを主役に抜擢したそうです。

私はあの頃のトム・クルーズはとにかく人気があったし、ただそれだけの理由で「7月4日に生まれて」に出演したんだと思っていましたが、こんな裏話があったとは知りませんでした。

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まず、「ガン・ホー」に関しては皆様へのレスに少しずつ書いてありますが、マイケル・キートン主演の日米カルチャーギャップを描いた映画です。1986年の作品です。

この映画でもそうですが、先生がおっしゃるには洋画に日本人を登場させる時は、必ず背の高い女の人を回りに立たせておくそうです。そうすると日本人の背の低さが強調されるからですって!なんとも失礼な話ですよね。

さて、話の続きというか(中略)部分を・・・。

4.コーヒーで女は男を煙に巻く

「ある愛の詩」(原題:Love Story)での主人公オリバーとジェニーの会話。( 参考URL

O: Do you have The Waning of the Middle Ages?
J: Do you have your own library, Preppie? (Preppie=坊や、お坊ちゃん)
O: Would you answer my question, please?
J: Would you answer mine first?
O: Ah, Look. We are allowed to use the Radcliffe library.(ラドクリフ女子大:Jennyの大学。オリバーはハーバード大学生)
J: I’m not talking legality, Preppie, I’m talking ethics. I mean Harvard has got five million books. Radcliffe has got a few lousy thousand.
O: All I want is one. I’ve got an hour-exam tomorrow, damn it!
J: Please watch your profanity, Preppie.
O: What makes you so sure I went to prep school? (prep school=いわゆるお坊ちゃん学校) (どうして僕がprep schoolに行ってたってわかるのさ?)
J: You look stupid and rich.
(だって、バカで金持ちに見えるもの。)
O: Actually, I’m smart and poor.
(本当は僕は頭が良くて貧しいんだぜ。)
J: Uh, uh. I’m smart and poor.
(あら、私こそが頭がよくて貧しいのよ。)
O: What makes you so smart?
(どうして君が頭がいいってことになるんだい?)
J: I wouldn’t go for coffee with you.
(だって、あなたのコーヒーを飲もうっていう誘いに乗らないもの。)
O: But what if I wouldn’t ask you?
(コーヒーなんて誘ってないよ。)
J: Well, that’s what makes you stupid.
(だからあなたはバカだっていうの。(私を誘わないなんて。)

とまあ、こんな感じです。最後の方だけ訳をつけてみました。

誘ってもいないのに、まんまとジェニーの罠にはまっているオリバー。先生(男性)はしきりに、「女の人って怖いですね~」を連発していましたが、こういうテンポのいい会話ってなかなか出来ないものです。(特に英語では。)ちょっとあこがれたりして。だけど、初めてこの映画を見た時はボロボロ泣きました・・・(;_;) だけど、大人になってから見たら、同じハーバード大学生役にトミー・リー・ジョーンズの姿を発見して、大学生なのになぜかオヤジっぽい彼にちょっと笑ってしまいました(^_^;; っていうか、泣けない自分にガックリ(笑)。段々と心が汚れているのかしら・・・(^_^;;

5.話の魔術師

これは何の事はない、ロビン・ウィリアムスの映画、「Mrs. Doubtfire」と「Aladdin」を紹介しながら、彼にしか出来ない演技についてのお話でした。コロッケ顔負け、なんて先生は話されてましたが、比べる次元が違うような。この事はもう今更、って感じですが、ちょっと不満だったのは、個人的に「ハドソン河のモスコー」も取り上げて欲しかったという点かな。彼のロシア語なまりの英語はすごいです。ちなみに私の好きなイギリスのポップ・シンガー、ロビ ・ウィリアムスが雑誌などに載る時は5回に3回、ロビ ・ウィリアムスになってるそうです(怒)。

ついでにもういっちょ。

6.始めと終わり

「ピアノ・レッスン」で、場面の始めの方にボートを水中から撮った映像があるんですが、それが意味するものとは?一見関係のない映像だと見せかけて、最後まで見るとその意味がわかるというもの。先ほどの「ある愛の詩」もそうでした。思いつくところでは他に、ブレンダン・フレイザーの「きっと忘れない」もそう。このパターンは結構ありそうです。

実は(中略)で略したところはそれほど面白いと思えなかったところなので、昨日は省いたんですが、一応ご参考までに・・・。

思い出しついでに・・・。FRIENDSのジェニファー・アニストンが出ている「ROCK STAR」という映画はご覧になりましたか?あの中で相手役のマーク・ウォールバーグ扮するロック・スターがホテルで乱痴気騒ぎをするシーンで、なぜかホテルの窓からテレビが放り投げられます。ここで笑えた人は70年代あたりからRockを聞いていた人。これは、今月のEnglish Journalのインタビューにも登場したジミー・ペイジのいたLed Zeppelinの余りにも有名なエピソードです。他にもRockファンだけが知っているいろいろな事で笑える映画です。そうそう、映画の中でBon Joviの「Livin’ on a prayer」が流れましたが、あれも大きな意味を持っていると・・・(でもこれはBJファンでないとわからないかも(^_^;;)こういう風に色々な事を知っていると映画も数倍面白く見れるってことですね。

でも最近映画見てないなぁ~・・・(泣)。



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