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ちょこちょここのブログで出てくるルイーザ・メイ・オルコット。『雲の向こうは、いつも青空』という名言を取り上げたことから、それは始まります。
・『雲の向こうは、いつも青空』(2021年10月30日記事)
ルイーザ・メイ・オルコットは、 19 世紀アメリカ人の作家で、「若草物語」を書いた人です。で、その流れで映画の「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」を見ました。若草物語の実写版というやつです。
若草物語は、原作も読んだことがないし、以前に映画化されたのも見たことがないし、それにあまり私は頭がいい方ではないので、一回映画を見ただけではよく理解できなかった、ということがあり、この「ストーリー・オブ・マイライフ」も一昨年から去年にかけて、 5 回くらい見ました(たぶん)。
どうやら、映画は原作の若草物語の一部(子供時代)と二部(大人時代)が交互に差し込まれて物語が進んでいるようです。さて、今回のブログではこの「ストーリー・オブ・マイライフ」で印象に残ったシーンをまとめたいと思います。
「ストーリー・オブ・マイライフ」という映画は、しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない作家志望の次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー、の四姉妹の成長譚といった感じです。この次女のジョーがルイーザ・メイ・オルコットに当たります。
そこで次女のジョー(主人公)が、妹のエイミーに怒る、という展開があるのですが、そこで、この四姉妹のお母さん(ミセス・マーチ)が言った言葉が印象的でした。
「曲げたりねじ伏せるには高貴すぎる魂の持ち主もいるわ」
これは怒っている次女に対して言っている言葉です。自分が持っている「怒り」をうまくコントロールできない人もいる、ということなのでしょう。そのあと、その「自分の持っている怒り」と上手に付き合え、というようなことをお母さんは言っています。
映画の最初に「悩みが多いから、私は楽しい物語を書く」というオルコットの格言が字幕で表示されます。このルイーザ・メイ・オルコットとは、彼女が生きた時代なりに生きづらさを抱えながら、生きた女性だったのかもしれません。
オルコットは生涯結婚しなかった女性です。映画の中では姉のメグの結婚にも反対しています。それに、四姉妹の幼馴染であるローリーのプロポーズも断っています。そこからは、その当時(現代でも)でいう女としての当たり前の幸せに反発していたように思えます。
それは世間の常識に反発しているようにも見えました。悩みが多かったのは、世間への反発が常にあったからなのかもしれません。それだけ彼女は「高貴な魂」を持っていたのでしょう。
実際には結婚をしなかったオルコットですが、映画の中(小説の中)では主人公のジョーを結婚させています。そこで彼女が言った言葉も印象的でした。
「小説の中でも結婚は経済的なもの」
世間受けをするラストじゃないといけない、と出版社から言われて、最後は一応世間受けするであろうハッピーエンドにしたのでしょう。「世間(常識)」と「自分らしく生きる」との間に生まれる葛藤を、そこからは感じられます。「女の生き方とは?」「人の生き方とは?」というテーマが映画の中に流れていますね。
心温まる映画を見ることは、自分のエネルギーを上げることに繋がると思います。それは、脳のミラーニューロンの働きがあるからです。
ミラーニューロンの働きとは、視覚から入り込んだ情報を自分の体験のように認識する脳の神経細胞の働きです。視覚から入ってきた相手の喜びを自分の喜びのように感じる、というものです。
「相手が喜んでくれる」「ありがとうと言われる」など、自分の視界にどんなものを入れるのか、ということは人間にとって、とても大切な部分だと思います。ですから、「ストーリー・オブ・マイライフ」などのような心温まる映画を見てみてはいかがでしょうか。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。
【参考文献】
・「幸福・幸運」を引き寄せるために必要なこと(2021年10月22日記事) 人生が思うようにいかないときの問題点と… 2024/01/12
僕らはどう生きるのか (2023年4月23日記… 2023/04/23
人生で大切だと思う3つのこと 2023.1.14 2023/01/14