クレドのにっき

クレドのにっき

第2回あのよゆき計画(未遂)

 二千四年九月七日。その日は、多分俺にとって最悪な日だった。
 これはイケる、と思っていた会社からの急激なリストラ宣言。
しかも、俺の業務態度が悪い(?)とか、昼休みの過ごし方が悪い(??)
とかいった理由で、池袋くんだりまで呼び出された挙句、…これだ。

死ぬしかない、とおもった。

親にも迷惑かけて、同居人にも迷惑かけて、援護してもらったのに、いきなり首を
切られるなんて、どうしようもない。死ぬしかない。もうだめだ。

部屋へ帰る電車の中、頭の中は真っ白でただ血で書きなぐられたように
「しぬしかない」「しぬしかない」「しぬしかない」………………。


まずは持っていた薬をありったけ飲んだ。
携帯用のものも全て飲んだ。同居人は今ごろ、デート中のはずだ。かえってくるわけもない。
風呂場に入って、カミソリで出きるだけ深く、左腕を切った。沸き出でてくる血が
止まろうとすると、またきった。
湯船に浸していた身は既にずぶぬれだったけど、そこではしねそうもなかった。
薬と大量出血でくらくらする頭の中、ここで死ぬなら、ベッドの上のほうがいい、とおもって
自分の部屋へ服を着替えて入った。それからノートに同居人へ走り書きをした(何を書いたか憶えていないが、多分遺書だろう)その後。出きるだけ深く痛かったけど首も切った。
泥のようにに眠気がくる。意識が戻ればかみそりでできるだけ首をきった。でもあまり血は出なかった。

……………そして、奇遇はおこった。
同居人が着替えを取りに帰ってきたのである!
そこで、風呂場の水が茶色いのと脱ぎ捨ててある衣類、そして私の部屋のノートを見、救急車を呼んだのである。
「まあほっとこうかと思ったんだけど、顔色が真っ白だったから」 というのが、同居人の言いぐさではある。 ふと気づくと病院らしきところだった。ねむい。
「ご両親にも連絡したからね」
このとしになって…また迷惑をかけてしまって…
「はーいカテーテル挿入します」
…へっ?
…痛かった…死ぬよりカテーテルのほうが痛い。(教訓)
その他。採血をされ、点滴をされ、(後でいきなり太った…点滴はすげぇ)半日入院、日帰り。
ちなみにもう少し発見が早かったら、胃洗浄だったらしい…(汗)


しかし、あれで死ねたのかどうかは微妙ではある。…元々そんなに身体は強くないので、死ねたかもしれないが。
実は、今でもまだ死への渇望は消えていないのであるが。
薬を飲むうちに段々とまた消えていくのだろうか。

所で、この騒ぎ、日記に書いた憶えがないのに書き込まれていたり、未遂後一週間の記憶がぼんやりしていたり、記憶障害が少しあるようである。
が、厭なところが日記からリンクを外してくれたので、個人的には嬉しかった(笑)
さて――俺はあと何回やるんだろう、なんて思いながら。死に至る過程なんぞたいしたもんじゃない、少なくとも他人にとっては。死に至る過程は、本人にのみ重大な意味を持つ。結局未練がましく生きている、22の誕生日。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: