クレドのにっき

クレドのにっき

あるディセンダーの疑問。6


そりゃあ、好きだからに決まってるじゃん」
アッサリと、今日の昼食はウオントのシャーベットです、
とでもいわんばかりに、セリィは云ってのけた。
カノンノは思わず深い溜息を吐いた。
「…ディープキスは特別、好きなひとにやるもので、」
「え?パニールの本に好きならキスの一つや二つ、
フツウだって」
…パニール、あなたどんな本読んでるの?
次の発言に、カノンノは度肝を抜かれた。
「愛にせーべつはカンケーないって」
「ぱにいぃるうう?!何の本読んでんのホントに!!」
と、食堂に走っていくカノンノ。
残されたのは、双子と、セリィ。

さ い あ く だ…!

逃げようにも、腰が抜けて立てないアッシュ。
何の事やらわからず、きょとんとしているルーク。
相変わらず、こちらを見ているセリィ。
絶体絶命だ。
法衣が、こんなにも重く感じられたのは十代前半だった
というのに!
「…暑いし、クエストおわったらイイコトしよっか」
ぼそり、とセリィが呟いた。
「…だな。今日はアッシュも一緒に」
「3ぴーッ?!」
耳年増、解禁。
アッシュの脳内には18禁な内容がしっかりと像を結んで…、
「俺と同じ顔でやるなあああああ!!」
何を?と呟く二人から、少しでも遠ざかろうとするが。
「なに、腰抜けてるの、アッシュ?」
匍匐前進。法衣の裾を掴まれ、にっちもさっちも行かなくなる。
助けて誰か!!しかし、対抗切札として最強人物その1は
未だアッシュの事を怒っているらしく、好感度が下がっている。
その2は、さっき食堂へ…。
「あー、見て見てルーク、アッシュてば暑いのにタイツなんか履いてる!
あせもできそ~」
捲るなあああ!
ふむふむ、とルークの影。
「クラトスも暑そうだけど、ここまで重装備じゃないもんなあ」
赤毛関連か?!
いいから、離せえ!
必死なアッシュの思惑とは裏腹に、セリィの手は法衣の上着を
頭まで捲りあげ、インナーを引っ張った。
「えー、ウール?暑苦しい。脱げアッシュ」


はい?

哀しいかな、抗えず(ルークとセリィの二人に抑え込まれ、)
法衣は騎士団の制服に。
水色を基調としたそれは、
「…にっ、似合わねー!」
恐ろしく似合わなかった。

クエスト後。
ずるずるとアッシュは引きずられてきた。
「さーあ、オレ達とイイコトしよーぜ?」
「う、な、何を…」
くるり、と二人は振り返った。
「まあ、脱いでぬいで♪」
船内に、アッシュの悲鳴が響き渡った。
…大浴場から。

すき、なら
キスしたい、のは変か、カノンノ?

と、セリィから云われたのは3日前。
でも、彼の云う[すき]はーー。

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