クレドのにっき

クレドのにっき

巴、渇望す


ウチは狭いから、運動するにもできないし、だったら足腰の鍛錬になってお金まで貰える、なんて一石二鳥!
茶色の髪というのは、年寄りには評判がわるいが、彼が得意の「おはようございまーす!」と弓道部で鍛えた声で貫けば、大抵はハーフか、とわかって貰える。
「さて…配達おわり!」
あ、そういえば借りたゲーム、途中だ。やんなきゃ…。
でも、僕戦闘下手なんだよね…。何より!十字キーが、あのゲーム機のは使いづらくて!
未だにまっすぐ走れない…。
そんなことを考えながら、巴は家についた。まだ6時だ。誰も起きて来ない。
はぁ、とひとつ。
いつからだろう、家族が遠くなったのは。
ぱた、とゲーム機を開ける。
すっかり見慣れた画面。
ーー僕がいなくなったら、家族は捜してくれるだろうか?
ふと、そんなことを思った。

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