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クレドのにっき
THE・じゅおん&都市伝説
呪怨のみなさんとすむ、剛毅な高校一年、冴木リオ。テスト期間一日目の帰りに、カヤコに誘われ、ディラックの海を通り、レストランへ行く羽目に。ところが、出たのは何故か雨の降る小道であった。
「…カヤコ。お前、道間違ったんじゃないか」
「…あーーーー(例の声)」
「ごまかすなああ!間違ったな?!間違ったんだろう!!ここ、どこだ!」
雨は土砂降りに変わろうとしている、ああ最悪!
「傘…っ、しまった!!こないだ使ってしまってなかった」
リオは盛大な舌打ちをすると、周りを見回し、雨宿りできるようなところはないか、探した。
「ほらっ、カヤコ!あそこの軒下いこう!」
ぐい、と手をつかみ、リオはカヤコと小走りで近くに見えた家の軒先を借りる。
「…死んでも、雨は冷たいのね」
「…そういや、死んでるんだからお前は風邪ひかないんじゃ…」
「…どうかしら?少なくとも、今の状態は普通の人間と同じ。風邪くらい、ひくかもね」
どこか、自嘲気味に笑うカヤコのさびしい笑顔。
それが、いたくて。
「…そしたら、かゆ作ってやるよ。」
そう、ぽつりとリオはつぶやいた。
一時間たった。
しかし、雨はやむどころか、強くなるばかり。愈愈帰れない。
「…いやな予感がするぞ」
「なにが?」
リオは眉間にしわをよせる。
「…さっきダチからきいた都市伝説が。」
「雨の降る日…?えーと、てるてる坊主の三番を歌うと…」
「いや、それじゃなくて。」
「…うーん、『雨男』?」
「それは横溝正史!!」
「電柱から覗く…」
「口裂け女!雨関係ねー!」
「細かいわねー」
「伸ばし放題の黒髪をだらっとたらした、女が子供を肉になるまで引きずりまわす」
「…なあに、それ?」
「その名も、『ひ』--」
うぅうう…。
どこからか、雨音にまぎれて、音がした。
ずる。ざりっ。
「やっぱ予感的中じゃん!!」
呪怨と、ひきこ、邂逅DEATH!
その日ーーひきこはそろそろあたらしいおもちゃがほしーなーなどとおもっていた。
子供を引きずりまわすのは、私が子供だから。
誰にも愛されず、引きずり回され、ぼろぼろになった私。
誰も助けてくれないなら、私はいつまでも、いつまでも、ひきずりましょう。
私の過去を。
「カブってるわ。」
カヤコの第一声は、それだった。
「へ?」
「何よ、あの髪?!黒髪で顔が見えないのは、私の特許なのよ?!(意味不明)
白いワンピース?!何あれ?!完全、パクリじゃないのおお!!!」
カヤコの怒声がこだまする。
「許せない…!!日本もハリウッドも、黒髪に白いワンピースは、私だけなのよ!!
呪ってやる呪ってやる呪ってやる~!!」
殴りかかろうとするカヤコを、後ろから羽交い絞めにしてとめながら、リオはなんて緊張感のない出遭いだろう、とおもっていた。
「ちょ、まてカヤコ!知名度は断然お前の方が上だから!」
「とにかく許せないのよ!これは怨霊の誇りをかけた戦いだわ!!都市伝説なんかに負けてたまるもんですか!!」
「いやあの…てか、怨霊の誇りってなんだよ?!」
ぐにゃり、とカヤコの腕がゆがむ。お得意の関節ぼきぼきでリオの腕を抜けると、四つんばいでひきこの方へすごい速さで向かっていった。
「カヤコー、あー、だめかありゃ。しかし、何をどうすんだ…?」
向かってくる。
「…?」
この、私に?
にやり、と笑みの形に唇が弧を描いた。
上等よ、誰であろうと引きずりまわしてぼろぼろにしてやるわ。
目の前まで迫ってきた、今引きずっていた屍を投げつける。
しかし、屍はアスファルトを叩いただけ。
「?!」
「…ぁああああ~…」
軋む喉の音だ。自分はこれを知っている。だってみんな、最期はこんな声をだしていた。
振り返ると、顔に血まみれの手が張り付いてきた。すごい力で、顔面が締め付けられる。
「呪ってやる…!」
相手の顔へ手を伸ばす。だが、ぐにゃりとした感触しかない。
何…こいつ?!
「うらむ、のは、ワタシの専門よ…ひきなさい、小娘」
到底言葉など発さないであろう形の口から、地を這う音が聞こえる。
「~~!」
私から、恨みをとったら、何が残るというのだ。
「違う…私は、ひきこ。引きずるのがいちばん得意なのよ!」
頭ごと、身体を回転させる。案の定、相手はアスファルトに…
「消えた?!」
「むだむだ。私の方が上…」
「あんたに、何がわかる…!私の苦しみ、恨み、呪い!誰にも負けない、呪い殺してやるわ、引きずり回して細切れにきてやる!!」
「じゃあ私はもっと呪ってやる。お前が100回なら、私は1000回呪い殺してやる。死んでも終わらない苦痛を味わわせてやる」
「…!」
死んだら、終わりじゃないの…?そんなの、聞いたことない。
わたしには、…殺したら終わりしか…
「--ひっ、」
「はーい、そこまでー!」
そこには、ずぶぬれの学生が立っていた。黒く艶やかな髪、死人のように白い肌、黒い制服。
「リオ…邪魔するなら、あなたも」
「はっはっは。また解体されたい?」
「すいません、大いに邪魔してください」
リオの手にはいつのまにか、鉈。
「都市伝説って、割と生きてる人間のことが多いんだよな。精神的に病んじゃったら、
奇行を繰り返したりするし。でもあんたはーー、九割アヤカシだな」
「…」
雨音に消されて、足音が届かない。
「でも、もうどんくらい殺した?どんくらい悲鳴と命乞いをきいた?なぁ…」
間近で見る瞳は、狂気に彩られていた。
「…お ま えは、死ぬとき、 ど ん な風になくのかな?」
「…リオ、流石に生きてる人間なら、殺すのはまずいんじゃないの?」
いつのまにか、普通の人間状態に戻ったカヤコがため息をつく。
「いんだよ。こいつ人殺しだもん。オレが殺したっていいじゃん」
云いながら、髪をくくっていたゴムを投げ捨てた。
「オレ、新しい都市伝説になれるかな…?」
ばちり、と音がするほど大きく目を開けた。
「…ゆめ」
腐臭の漂う廃墟と化した我が家。
自分の部屋。外は雨…。
いつもなら、獲物を探しにいく所だ。
だけど変な夢を見た。私が、
「殺されるゆめ…?」
ばかね、私。そんなはずないのにね。私はひきこ、もう怖いものなんかない。
いじめっ子も、私を殴る親も、みんなみんな引きずり殺してやったんだから。
「怖いものなんか…?」
足元がおかしい。
たたたっ、ぼたぼたぼた。
「え…?なに?」
ほほを伝う温い液体。手を持っていこうとして、下を見ると、両手にその液体が零れ落ちた。
このにおい…、知ってる。
ようく、知ってるにおい。
「なんで…私の頭から血が出てるのよう?!」
ぼたぼた、だだだ。
「いやあいやああああ!!!助けて助けて!!おとうさぁん!おかあさぁん!!
死にたくない、死にたくないようぅ!!」
血がどろり、としたものに変わる。
「あ・あ・あ・とまんない、とまんない、」
廃墟に、絶叫が響いた。
「いやー見ものだったなあ」
リオは部屋のベッドで鉈を磨いていた。
「…脳天かち割られても人間て生きてるものなのねー」
「いやいや死んだよ、あれは。でも、これで一割の人間の部分がなくなった。完全な
化け物に変わるだろうさ」
カヤコはまたため息。
「リオ、あんた何がしたいの?よくわからない」
磨き上げた鉈の波紋を眺めながら、
「ん~?オレにもよくわかんない。ただ、あの日から時々何かをぶち殺したい気分になる
…出来るだけ、殺しても周りに害がないようなものを、選んでるだけ」
「それで、化け物を作るのね」
ふ、とリオの顔から表情が消えた。
「化け物になるのも、化け物を作るのも。どちらも人間だよ?カヤコ」
ずる、ずる。ざり。
ずる、ずる。ざり。
「ノロッテヤル…」
ずる、ずる。ざり…
「の、ろ、って、」
ずる…ずる、ずる。
どさ。
「おいっ、きみ、どうしたんだ?!今、救急車を呼ぶから!確りするんだよ!」
明滅する赤のライト…綺麗。なんて、綺麗なの。
ああ、せめてもっと早くこの綺麗な赤が私を照らしてくれればなあ。
私、きっと誰も怨まずに死ねていた。
病院から彼女が消えたのは、その夜。
さぁ、新しい都市伝説、作りましょ。
あとがき
カヤコさんすげえぜ?!暗がりなら服の中でもどこでもいけるんだよ?!
ハリウッド版はセックスシーンがあって嫌だった。関係ないじゃん。なんでやんなきゃなんないの?気持ち悪いよ。なんかいちいちキスしたりとか。マジ勘弁してくれって感じだった。リサがすごいやな女。管理人の妹だからって毎日空き部屋でやってんの?で、ナオコが助けを求めてんのに、結局「関わりあいたくない」、なのに追い出されたら頼って。
あと、トシオは服着なさい!!(笑)
まあ、ナオコも軽率ではあったけど。
同じ八歳の女の子に飲ませたら、耐性ないんだから乗っ取られちゃうでしょ。
でもそれも土壇場でリサが邪魔するし!ほんとムカついた!自分本位過ぎるよこいつ!
カヤコさん、こいつシメてください!!とおもってた(おいおい)。
しかも、ナオコ殺されちゃうし。それなのに、兄の方ばっか見て、殺されたナオコを捨て置く。
さいてー!!!
で、ナオコスペック高いよな。刃物なしで喉を一刺しできます。うーん、姉と比べて
どっちがスペック高いかね?
で、あの最後。ざまーみさらせリサぁ!!お前には何もなーい!!(狂喜乱舞)
でもあれだよねー、ハリウッドいくとぜったいベッドシーン、やけにグロい、余計なものを入れるな的。
あ、そういやトリッシュの油&フライパンは大爆笑した。あれ死因てさ…そりゃねーだろ(爆笑)
あーあとひきこさんね。
「ひきこもり」の逆読みっていう、いかにも現代らしい都市伝説。虐待に苛め、特に引きずり回すっていうのは、しかも、女が、っていうのは母親が子供をいかに愛してないか
ってことだよね。オレもさ、散々両親に振り回されてきたから、つまりはそういうことでしょ?死ぬまで親子は親子だもんね、引きずられ続ける。実に巧い都市伝説。
しかし、これの映画、すげーへたくそな役者、もう大根以下の使ってて、しらけた。
説明台詞さえまともにいえねーのか。(怒)
だが、やっぱ疑問が残るなあ…まあいっか。口裂け女も疑問だし。なんで鼈甲あめ?
明らかに商業混じってるぞ!整形への非難も入ってるよね。100メートルを何秒、てのも
運動をちゃんとしなさい、に聞こえるし。
大体の怪談、都市伝説ってのは何らかの意図がある。そういうわけなので、オレは陰陽師だけど、自分がみたものしか信じないんだなぁ。
本当に怖いのは、人間だから。平気で騙し、殺し、侵す。これほど怖いものは無い。
どんなに怖い怖い幽霊でも、お金を取られる事はないし、傷つけられる事も無い。
ただ、例外は、あるけどね。
あとは日記で。
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