クレドのにっき

クレドのにっき

番外編~ルーファスのごくあくひどーさ

 ――それは、遠征の夜であった。
…コンコン。
オレ達連隊長は宿舎が別に与えられる。当然一人部屋(側近も一緒か)なのだが。
夜更けに、鳴るこのノックは、余り嬉しくは無い。厭、嬉しいどころか、鍵をしっかり閉めて、つっかえ棒までしたい。
「おいリン…いるんだろ?」
いません。
オレは布団を被って、答えないようにした。
「…北の酒。珍しいんだけどな…」
つっかえ棒を外し、鍵を…
鍵を…開けたら、多分、いるのは「アイツ」だろお。どーせまたロクでもないこと…。 …北の酒…
「櫻の色してて、綺麗なんだけどな…」
なに?!ソレは
「 幻の!!銘酒、『櫻』!!! 」
ガタン!!!と、鍵をあけて、更に、ドアノブを開けて、回してしまった。…そこにいたのは、黒髪に、碧い瞳の美丈夫。
「…あ”」
「…酒、呑むか?」
仕舞おう。仕舞おう。どーせロクなこと…「そーかー呑まないのかーああ、勿体無い。俺一人で呑むかー」
「呑む!」
拍子に、ニヤリ☆とルーファスは笑い、オレの掴んだままのドアノブを外から引っ張った。
「あ!」
体重の軽いオレは、思い切り地面とキスした。

――ああ、やっぱしこいつはコレが目的か…。
いつのまにやら、上着が脱がされ、シャツの中に手が入ってくる。
「…オレ、酒が呑みたいんだけど」
膝の上に乗せて、散々オレの身体をいじっていたルーファスが顔をあげた。
「酒なら、俺は呑んできた」
「…」
オレは半眼になって、自分より(悔しいが)背の高いボケナスを見上げる。
ああそーだろーよ!てめぇは呑んできただろーがね!オレが呑んでねーんだよ!
「まぁ。残念そうな顔をするな。酒より…」
景色が反転して、いつの間にやら、天井を見ている(!)
月明かりにきらめく碧い瞳が悪魔に見えた。
「もっとヨくしてやるから」
「いらねぇ。間に合ってる。」
罵倒しようとした唇がふさがれる。なんとか手を突っ張って押しのけようとはするが、いかんせん体重、体格の違い…。
「ん…んん!んーんー!(この馬鹿!放せ!)」
唇を放すと、ぐい、とズボンが………。
ズボン?! 「ちょ、待て!オレは承諾してねぇ!」
自分の唇を舐め上げる仕草は、いつものルーファスではなく、ただの飢えた男だ。ってゆうか、だからアレは一夜の間違いであって、オレはなんも承諾とか、してないし、寧ろ求めたことなんて云うまでもないし、そうそう、こういうの、強姦っていうんじゃねぇのか?!
「なんだ、もう知ってるくせに、知らないフリするのか?」
指が、奥へいきなり押しこまれる痛みに、
「あ!ぅ…!い、いてぇよ!なにす…」
「お前は泣くとかわいい。もっと鳴け。」
一本だった指が、いきなり二本増やされた。「ひ、あ…!~っく、い、いた…」
いきなり、後ろを向かせられる。「?!」
指が抜かれて、代わりに熱いモノが押し当てられた。
「――!うあ…!だ、だめッ、まだ…」
「まだ?」
逃げようとした肩を抑えられ、一気に奥まで貫かれた。
「ひああああっ!や、う、やああ――っ!やだ、抜いて…っいた…いたいぃ!」
「いい、声だな。こんなに締め付けて…濡れてるくせに、痛い?嘘を云うな、リン。イイんだろう?」
ゆっくり、ではなく、激しく打ち付けるように攻められる。
「あ、あ、あ、んん…ッ、やあ、いたい、いた…やめて、るー…っ、」
がり、と宿舎の床を掻いた。
息が苦しい。内臓を押し上げられる痛みの中に、だんだんと快感が混ざってくる。
「あぁ、だめぇ…」
気がつくと、感じている自分に嫌気が差す。
ぐい、と髪を引っ張られた。「いっ!」
あぐらをかいたルーファスの上に乗せられる。自重で、熱く太いモノが、
「~~ッッ!!っ、あああ!や、やだッ、やああ!」
脚を持ち上げられ、身体の中心を貫かれる。もう、何が何だかわからなくなって、何も考えられなくなる、
「ひあ、ルーファスっ、あああ!い、いた…いたいよぅ、やめてぇ…」
「ほんとうに、いい、声だ…声だけでイキそうになる。戦場とは大違いだな。お前の悲鳴は、そそる。」
ぐちゅ、と中心から液が零れてくる。内股を濡らし、月明かりに淫靡に光った。
涙で滲む視界の中、何だかメチャクチャ…
「泣いているのか、リン。ほら、また誘う…」
「う…」
ずちゅり、と音がして、異物が抜かれると、白濁の液が脚を伝って床に落ちた。
息が出来なくなっていた。肩で息をして、オレは上着を羽織る。
「気…済んだ、だろ。もう、いいだろ」
ぐい、と右手を引っ張られる。
「!」
間近で見る碧い瞳。
「…これからが本番だ」
羽織った上着がずれる。肩口を噛まれ、抵抗しようとした両手は縛られ、悲鳴をあげようとした口には布を噛まされた。
脚を限界まで開かされ、そこにルーファスの身体が押し入る。
「~~!んんっ、」
「お前のだって、こんなに熱い。まだ、足りないんだろう?」
「ん…」
熱い。中心にあてられるモノが、熱い。自分の身体なのか――どこから?何処まで?―― 一度男を受け入れたそこは、今度は自分から誘いこむ。
「は…!」
締めつける感触が、ぞくりとオレの背を震わせる、仰け反って、酸素を求めても、まともに息が出来ない。
だめだ。コレ以上はもう――
「あ、あ、ああああッ!は、ぁう、だめ、だめ…しんじゃう、しんじゃうぅうう――っ!」
「こんなに淫乱で…締め付けて、そんな声出して…、キモチイイんだな?」
激しくオレを攻めたてながら、喉を舐める。
「う…いい、いいからっ、はやく、はやくイカせて、おねがい…!」
「まだだめ。」
ずるりと抜かれる。息が――視界が――オカシイ・
「酒。呑むんだろう…?」
きゅぽ、と開ける音がした。
虚ろに見ているオレに、ルーファスはソレの口をぐい、と押し当てる。
「――!」
冷たい液体が、身体の中心から侵入してくる。
「あ…うう、や、つめたっ…」
「美味しいだろ? 極上の酒だからな…一滴も零すなよ?」
「ひっ…っ!」
冷たい瓶が、押しこまれる。腰を持ち上げられて、イク寸前なのに、熱い。
「あ、…ああ、もう、だめ、お願い…おねがい、イカせて、イカせてよぅ…!」
ぐい、と瓶が抜かれて、代わりに熱いモノ――
「ふっ…!あ、ああ―――――ッ!」
「く…キツい、最高だ」


…鳥が鳴いている。
…頭がガンガンするのはなんでだろう?
…ていうか、なんでオレ、こんな格好なんだ?
昨夜一体何が…
ずきずきと痛む身体を抑えて、半身を起こせば、コップに並々とつがれた桜色の液体。
――と、書置き。
『お前の呑みッぷりは相変わらずだな。あとは残しといてやるよ』
…。
……。
………。
「…オレ、あいつぶっ殺そうかな…」
まさかその時は、そんなのが何回も続くとは思いもせず。
ああ、この時点で殺すか、半殺しか、さてはアレ切っちまえばよかった、とオレは後で散々後悔するのである。

FIN?



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