お話読んでいるだけで、本当、面白くて、だけれども、心に問いかけられるような、感動の舞台だったみたいですねぇ~。
いい作品を選ばれたと、思います~!

こんな時代だし・・・「過去の過ちから学ばないといけない」って、そうですねぇ~。
演劇鑑賞会の運営も、お疲れさまでした~。
でも、皆さんにとっても、満足の鑑賞会になったと思います~! (2025.10.24 05:41:04)

ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2025.10.23
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カテゴリ: 観劇



こまつ座の「きらめく星座」

 ものがたり


演劇鑑賞会は、会員サークルの運営で成り立っている。
年一回、担当が回ってくるけれど、今回は、私たちのサークルも担当に当たっていた。
担当会員が運営会議を重ね、どんな劇か事前に学習し、スムーズに進めるための準備をする。
会員の高齢化が進み、昼間の公演を希望する人が多くなり、年6回公演を5回に減らし、今年から昼夜2回公演することになった。でも、出費が増えて、会員を増やすのも担当サークルでは目標になる。
私たちのグループは、今回2人増えて計10人。私たち夫婦と、元同僚が一人、後は私の中学の仲間。
2年前の4月に、​ 中学校のミニ同窓会 ​のブログを書いたけれど、その時から同窓生の輪が広がって、演劇鑑賞会にも入ってくれるようになった。今回、夫婦で入ってくれる人がいて、担当会の面目が保てた。

2回目に参加した時は、この劇には色々昔の音楽が出てくるけれど、好きな曲を発表しようと課題が出されていた。
パンフレットに書かれている曲は、「月光値千金」「東京ラプソディ」「あゝそれなのに」「誰か故郷を思はざる」「隣組」「雨のブルース」「一杯のコーヒーから」「小さな喫茶店」「青空」「チャイナ・タンゴ」「星めぐりの歌」「露営の歌」「煙草屋の娘」など。
昔の歌はあまり知らないと言う人も多かったけれど、私はほとんどの歌を歌える、
以前、「​ 音楽と私 ​」と言うブログを書いたけれど、うちの家には昔のレコードがたくさんあって、手で回す蓄音機もあった。父も母も歌が好きで、家族でいろいろな歌をいつも歌っていた。
でも、私が挙げた一曲は、昔は知らなかった「星めぐりの歌」
この曲を初めて聞いたのは、高倉健主演で、草彅剛も出演していた「あなたへ」と言う映画の中。田中裕子が歌っていた。田中裕子の透き通るような歌声も初めて聞いたし、歌詞がいいなと思って調べたら、宮沢賢治の作品。youtubeで聴いたりして、好きな曲になった。
そんなこともあって、今回の劇はとても楽しみにしていた。

​今回の劇は、途中15分の休憩を挟んで3時間。今までにない長い上演時間だったけれど、面白くて見ごたえがあって、全く時間が気にならなかった。
始まりは昭和15年の11月3日。暗い中にガスマスクの顔が浮かんで不気味な始まりだったけれど、空襲警報解除の合図で舞台が明るくなると、裏返しの「オデオン堂」のネオン。レコード店の内側の一部屋だとわかる。レコード店の店主の夫婦は、後妻のふじが元歌手で、どちらも歌が好き。間借り人の一人がピアノの伴奏をし、エノケンの「月光値千金」「東京ラプソディ」など懐かしい歌が続く。戦争は始まっていたけれど、まだまだ音楽も楽しめて、楽しい時代。
次の場面は翌年の2月11日。部屋に掛けられた日めくりが変わる。

場面が変わるごとに、だんだん戦争の影響で、いろいろなものが無くなり、音楽を聞いて楽しむこともはばかられるようになる。でも、卵が一個手に入れば、これをどう調理しようかとみんなで考えたり、少しのコーヒーが手に入れば、「一杯のコーヒーから~」と歌いながら、香りを楽しんだり、明るいオデオン堂の住人達。ただ、身ごもった長女のみさをが大きな漬物石を抱え流産しようとしたときは衝撃だった。その時に、間借り人の竹田さんが、この宇宙には4千億もの星があって、その中の一つの地球で生命が生まれること自体が奇跡なんだと止める。竹田さんは、星空に詳しく、本屋さんで見つけた宮沢賢治の本の中に「星めぐりの歌」を見つけたのも竹田さん。その中の楽譜を見ながら、間借り人の森本さんがピアノを弾く。「星めぐりの歌」は流行歌じゃなかったんだなと知って、私が小さい頃聞いたことが無かったことも腑に落ちた。
最後の場面、オデオン堂からの立ち退きが決まり、住人たちはバラバラに暮らすことになって、満州や長崎へ旅立つ人も。その時に、警戒警報の鐘がなって、舞台が暗くなり、皆がガスマスクを付け、劇の最初の不気味な胸がざわざわする感じを思い出した。その後の戦争を知ってる私は、長崎へ行って大丈夫なのかな?と不安になった。
今も世界には戦争が続いているし、日本もへたをすると戦争に巻き込まれる可能性もある。未来を知らない私たちは、過去の過ちから学ばないといけないだろうな。

今回の劇の中で、気になったのは長男正一役の、平埜生成さん。大きなジュークボックスにぴょんと飛び越えて入ったり、すごい身体能力。脱走兵から逃げている間いろんな職業について、いろんな顔を見せてくれる。ちょっとこれから、テレビなどに出てこないか注目しておこう。





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最終更新日  2025.10.23 23:39:06
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Re:こまつ座の「きらめく星座」(10/23)  

Re:こまつ座の「きらめく星座」(10/23)  
nik-o  さん
そもそも演劇鑑賞会って何ですか?
私的に演劇好きな人が集まったグループなんですか?

それで皆で演劇を見に行くのですか?

見るに当たって、皆で事前勉強会をするとか?

ニコさん達はご主人も含めて、地域活動によく参加されているようですね。 (2025.10.24 10:04:45)

Re[1]:こまつ座の「きらめく星座」(10/23)  
ニコ67  さん
わからんtin1951さんへ、こんばんは。
本当に楽しくて、そして考えさせられる劇でした。
この時代は、こんな戦争勝てるはずない、もっと自由に生活したいと思っているのに、大ぴらに口にできない異常な世の中でした。
でも、今の時代も憲法改正や緊急事態条項が通ったりすると、同じような道に進む危険もあるように思います。
今の時代だから考えて!と言うメッセージがあるように思いました。 (2025.10.27 23:29:50)

Re[1]:こまつ座の「きらめく星座」(10/23)  
ニコ67  さん
nik-oさんへ、こんばんは。
演劇鑑賞会は、正式には全国演劇鑑賞団体連絡会議と言って、全国に100以上の団体があります。
東京にも、板橋演劇鑑賞会や町田演劇鑑賞会などがあります。
労働者演劇組合(労演)に、市民劇場などが加わり、国民文化会議などの支援もあって今の形になりました。

地方の人は、毎月会費を支払って、有名な劇団の劇をお得に見られるし、
劇団は、全国何カ所かで公演ができるので、経済的に安定するし、どちらにもメリットがあります。
コロナで、人数の減ったところも多いので、近くの演劇鑑賞会を調べて申し込めば、どこでも大歓迎だと思いますよ。 (2025.10.27 23:51:17)

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