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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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Kyakosan@ Re:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) New! 今回はまた随分DEEPなエリアですね。さら…

さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

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ガーゴイル@ どこのドイツ浅草駅から横川と長寿寺と亀戸駅と大島駅…

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2019/03/25

　まずは鬼越駅について説明しておくのが親切というものでしょう。鬼越は京成本線の駅で京成小岩の少し先だったかな、って説明するというのにこの程度の準備もないから情けないものです。とは言えこのブログでも2度目の参上となる千葉の市川市にあるひっそりと静かな寂れた駅であります。駅前も商店街の名残りがあるだけで、今のこの状況をしてかつては多くの買い物客でごった返した、などという台詞を吐いたらどういう夜迷いごとを抜かしおると呆れられるよりも、馬鹿にするなと叱責されそうな寂れ具合なのです。それでも駅前には片手に余る程度には飲食店が残されていて、うち何軒かには確かに入ったという程度の記憶はあります。そして、そう店の雰囲気は明瞭に記憶するのについ先だってまではそれがどこにあるのかをすっかり失念していた一軒の食堂の存在を不意に思い出すに至り、こうして再び鬼越に出没することになったのです。

　その食堂が「越後屋」です。店を正面にすると入口が左右にある印象的な造りで、その左右の何れから入るかで、ここでの運気の別れ道かもしれぬと思うとおちおち写真など撮る余裕も失するのでした。しかし、どちらから入ろうが全く一緒の店内に繋がるから些か拍子抜けします。それよりも驚かされた事があります。一つには思いがけぬ程に多くのお客さんがいた事。窮屈な小上りには目一杯に宴会客がおります。ここはそんな宴席に使われるタイプの店では無いはずなのだけれどなあ。お誂え向きにわれわれ―またも何事にも関心を失った同僚が一緒です―のために用意されたかのように卓席が一つ空いていました。後はもう相席含めて満席とは恐れ入ります。さて、早速呑むことにします。席に着いてみると店に入る前の期待感と緊張感はすぐさまに消え失せしっくり馴染めてしまう、そんな雰囲気のお店です。店の老夫婦には当然面識はあるはずもないのですが、図々しく注文したりするぼくを何度か来ていると思われたのか、その後の対応は至って気さくなものとなります。さて、注文したアジフライがカキフライにすり替わっていたなどというさり気ないハプニングもありましたが、そんなことは微々たるミスに過ぎません。余程財布が厳しくない限りはそれもまあウエルカムなのです。しかもこれが抜群に旨かったのだから文句など吐きようもないのです。牡蠣は好きだけれど、なかなかこれは旨いという牡蠣に遭遇できないのです。ぼくは広島の大振りな牡蠣は実は余り得意じゃなくて、松島なんかの小振りなのが好きなのですが、ここのは大粒なのに妙にプリプリし過ぎることなくしっかりした食感がありました。牡蠣も目利きのセンスが胆なんでしょうか。野菜炒めは具材が寂しくてちょっと物足りなかったですけど。

　さて、「やきとり鬼越溶岩焼」はここ1、2年に開店したようです。それにしてもお客さんが入っていないのは寂しいなあ。とても駅前のお店には思えない。なんて失礼なことを思っていたら、持ち帰りのお客さんが来店。カウンターにて焼き上がりをしばしお待ちになります。そしてそれと入れ替わりにもうおひと方こちらは店で呑まれるようです。少し安心します。それにしても店の初老のご夫婦は、極めて温厚な感じの常識人に見えるのですが、どうしてまた鬼越溶岩焼なんていう無茶な店名にしたのか。別にどんな店名を付けようと勝手でしょうと言われればそれまでなんですが、どうも不可解です。その溶岩焼はイコールで焼鳥のことなのだと思うのですが、厳めしい名を付けた割にはとても普通の焼鳥なのです。旨いとうなるものでもないし、かと言って非常に不味いとかそういうものでもないのです。つまりはいまひとつインパクトに欠けるのであります。とまあ店名以外は非常に淡泊なお店で今にも記憶から抜け落ちてしまいそうでありますので、また次に訪れた時にまたもお邪魔してしまいそうです。だとすればこちらのお店はなかなかしたたかなんじゃないかと思ってしまいそうになるけれど、たまに来る客だけを相手にしても商売としては成り立たないのだろうなあ。

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