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2005年08月26日
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カテゴリ: ストレス
 ストレスというと万病の元という感じがしてしまいます。しかし、実は適度なストレスは、身体の健康にとって必要なものとなっています。先日、スペースシャトルの話題が世間を賑わせていましたが、宇宙空間という無重力状態、体重という身体へのストレスがなければ、骨のカルシウムが溶け出し、骨粗鬆症となってしまう事や、繰り返し力を発生させ、筋肉繊維が傷むというストレスをかけなければ、筋肉量が増えない事などは良く知られた事です。

 しかし、そうした適度なストレスの発生とは違い、多くの場合ストレスは身体を健全な状態に保つ妨げとなります。ストレスがかかった状況下では、免疫力の低下が見られ、感染症などを発生しやすく、ストレスによる活性酸素の発生は、遺伝子に傷を付けてガンなどの悪性新生物の発生に繋がってしまいます。そうした身体に害を及ぼすほどのストレスでも、実は病気を防ぐ事に一役買っている事が判ってきました。

 デンマークの国立公衆衛生研究所のニールセン博士によると、慢性的なストレスは、女性の乳がんの発生リスクを低下させる可能性があるそうです。ストレスが持続した慢性的ストレス下では、ストレスホルモンの活性化が見られ、女性ホルモンのエストロゲンの合成量が抑制されてしまいます。エストロゲンが高値の状態は、乳がんのリスクを高めるので、結果的にストレスが乳がん発生のリスクを低下させる事となります。

 ストレスがない女性とストレス下の女性では、乳がんの発生に最大で40%もの開きがあると、今回の分析からは判断されています。ストレスによるホルモン量の抑制が功を奏したと考えられますが、それ以外にもストレス下で血中量が増加するコレステロールも、免疫力を向上させる事に一役かっていると考えられます。乳がんのみに焦点を当てての事なので、よく考えてみるとホルモンバランスが崩れている事や、その他の疾病の発生リスクを考えると、やはりストレスを肯定する気にはなれないものがあります。





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最終更新日  2005年08月26日 07時49分03秒
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