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2005年08月31日
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 化粧というと、皮膚の表面に塗り付けるものというイメージから、悪者視される事があります。賛成派、反対派、共にそれなりの理論が用意されているようですが、私はどちらかというと賛成派です。昨今の紫外線量や排気ガスをはじめとした化学物質、皮膚の乾燥など、さまざまな要因を考えると、防御の一環として考えた方が良いと思うからです。

 その防御のはずが場合によっては害となるという、気になるレポートが出されていました。ファンデーションや化粧水、美容液など、幅広い化粧品の防腐剤として使用されているメチルパラベンに、紫外線が当ると皮膚細胞の老化を進める作用を発生してしまう事が、京都府立医科大生体安全学講座の吉川敏一教授の研究で明らかにされています。メチルパラベンは一般的な化粧品の防腐剤として、安全性が高いものと考えられていただけに、今後注目を集めそうな研究結果とも言えます。

 メチルパラベンは抗菌作用が強く、その一方で皮膚への刺激が少ない事から、化粧品への添加物として広く使われています。紫外線をカットする目的の「日焼け止め」にも使用され、単体での安全性は確認されてきましたが、紫外線による連携作用までは考慮されていませんでした。今回の研究では、皮膚の細胞「ケラチノサイト」に通常の使用方法で皮膚が吸収する濃度のメチルパラベンを添加して、夏場の平均的な紫外線量である1平方センチメートルあたり30ミリジュールの紫外線を照射しました。

 紫外線照射後、皮膚細胞「ケラチノサイト」の死亡率は、添加していない場合が6%だった事に対し、添加した場合は19%と高くなっていました。紫外線によって酸化した細胞内に「脂質か酸化物」が発生し、通常の場合の3倍もの量になっていたと言います。この脂質か酸化物が老化の元凶となり、シミやシワを増やす事となります。シミ、シワを防ぐ目的で使うものによって、シミ、シワを増やしてしまうというのは本末転倒な感じですが、日焼け止め無しに直射日光を浴びるのは、かなり危険な事のように思われます。基本は直射日光を浴びない事ではないでしょうか。





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最終更新日  2005年08月31日 07時29分51秒
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