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2006年01月13日
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テーマ: お酒大好き(5771)
カテゴリ: 食事
 年末年始となるとお酒を飲む機会も増えます。雰囲気に飲まれてつい量が過ぎてしまうと、次の朝にも酔いが残ってしまう、いわゆる二日酔いの状態に陥ってしまいます。二日酔いは摂取したアルコール量が肝臓の分解能力を超えてしまうために起こる症状で、アルコールの分解過程で発生するアセトアルデヒドによる強烈な頭痛を伴う事が多く見られます。この段階で禁酒を誓う人は多く見かけますが、実行できた人はかなり少ないのではないでしょうか。

 アルコールは体内では毒物の一種なのでえ、肝臓によって分解、解毒されます。その際、アルコールを分解するための酵素が必要となるのですが、人によって酵素が少ない人がいて、二日酔いしやすい人という事になります。そんな人でも繰り返しお酒を飲んでいると、別な酵素がアルコール分解酵素の働きを肩代わりしてくれるようになるので、鍛えられて強くなったような錯覚を覚えてしまいます。

 アルコール分解酵素をしっかりと備え、分解能力に余裕がある人でもこの時期、経験的な許容量の中でも思いがけず二日酔いしてしまう事があります。肝臓が別な仕事で目一杯になっている事、風邪薬などの服用によって、肝臓が薬物の分解にやっきとなっている事が原因です。薬と認識していても薬剤は体内では毒物以外の何物でもなく、肝臓はアルコールよりも先に薬物の分解にかかってしまいます。そのため後回しにされたアルコールが思わぬ二日酔いを起こしてしまうのです。

 昔からアルコールを体外に追い出すため、汗をかく事が有効と言われてきましたが、肝臓が分解してくれる事が大切なので、汗をかくために無理な運動をするよりは、肝臓への血流が確保できる「寝ている」事の方が、より二日酔いからの脱出を早めてくれます。さまざまな二日酔い対策が伝承されてきていますが、有効性がありそうなものから根拠となるものを集めると、果物に含まれる果糖やアセトアルデヒドと結合して毒性を打ち消す卵のシステイン、利尿効果があるお茶やコーヒーのカフェイン、梅干のクエン酸などがあります。最も良い予防法は、当然「飲まない」事です。





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最終更新日  2006年01月13日 07時43分00秒
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