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2006年01月18日
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 骨粗鬆症・・・読んで字のごとくとは言えない難しい四文字熟語ですが、広く知られた症状でもあります。骨密度が低下し、骨自体がスポンジのような状態になってしまう症状ですが、高齢者に多く、骨折しやすくなる事から、高齢者の骨折、リハビリの不備による寝たきりに繋がる可能性を持ち、最近よく言われる人生の質=QOLを著しく低下させてしまう危険性を秘めています。

 そんな骨粗鬆症を予防する意外な方法が明らかになっていました。妊娠期間中のビタミンD補充によって、生まれた子供が後年、骨粗鬆症になるリスクが低減されるというのです。英国の医学誌「ランセット」に掲載された研究論文では、妊娠後期にビタミンDの補充が不十分であった母体から生まれた子供が、9歳になった際に骨量を測定すると骨が脆弱である事が判明し、妊娠期間から始まる種々の状態が最終的な骨の健康状態および強度に影響を及ぼすという仮定の下に研究が進められました。

 ニューヨークの関節疾患専門病院骨粗鬆症センター長のホーニング博士による今回の研究は、1991年および1992年に英サウサンプトンの病院で出生した小児198例を対象に、妊娠期間の母体の体格、栄養状態およびビタミンD値を評価し、子供の9歳時の体格および骨量を測定するという形で行われ、妊娠後期にビタミンD値が低かった女性から生まれた子供は、9歳時の骨量が低いという結論を得ました。

 今回得られた結論は、低体重出生など生後すぐに認められる種々の問題が、後年の骨粗鬆症の発症リスクに影響を及ぼす可能性があることを示すいくつかの研究結果と一致していると言われ、骨の成長に関して、閉経後に生じる疾患としてのみではなく、妊娠時での状態が後年大きな影響を与える可能性がある事を示唆しています。ビタミンDは骨の成長・維持に欠かせないカルシウムの吸収を、最適な状態で維持するために必要な栄養素として広く知られ、日光を浴びる事で体内でも合成される栄養素ですが、ほとんどの人で不足していると言われ、「日焼け止め」の普及でより不足した状態が加速しているとも考えられています。妊娠中の女性は特に、日照量が少なくなる冬場や梅雨時にはビタミンDの積極的な摂取を心がけたいものです。





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最終更新日  2006年01月18日 07時55分26秒
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