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2014年02月04日
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カテゴリ: 食事
 一年で最も寒い時期を指した大寒にありながら、このところ春そのものの暖かい日が続いていました。暦の上では春の始まりとされる立春を迎えるので、暦通りと思いながら、寒の戻りが少々怖いようにも思えます。そんな季節の移り変わり、季節と季節の間には節分があります。

 節分というと立春の前日の事と思えてくるのですが、本来は四季の移り変わりの間に4つの節分が存在しています。しかし、昨今、節分というと立春の前日の日を指すようになってきていて、邪気を払って福を呼び込むために豆がまかれたり、運気を高めるために恵方巻が食べられたりといったイベントも伴う事から、節分とは立春の前日という位置付けが根付いてしまっていくようにも思えます。

 節分に行われる縁起物の豆まき、最近では住宅事情の変化やまいた後の豆の回収の煩わしさなどから、行わない家庭も増えてきているといいます。我家でも回収漏れした豆を猫が誤って飲み込んでしまう事などを考えると、今年も行わないまま立春を迎える事と考えています。

 実施する家庭が減少傾向にある豆まきに対し、恵方巻の方は増加傾向にあるとされ、アンケートによると認知度は全国に及び、本来行われていた関西を中心に節分の日には切り目のない巻き寿司が食べられています。

 恵方巻は本来関西を中心に行われていたもので、全国的に知られるようになったのは、大手コンビニエンスストアの全国販売が元になっています。恵方巻という名称も発売時に採用されたもので、それ以前の文献には恵方巻という記載は見られず、「丸かぶり寿司」や単に「巻き寿司」といった名称で呼ばれていました。

 大手コンビニエンスストアで恵方巻の全国販売が開始されたのは1998年の事とされ、そこから恵方巻は急速に全国に広まり、節分の定番行事としていわれるようになっています。

 恵方巻の期限については諸説があって定かではなく、有力視されているところでは江戸時代に大阪の商人の旦那衆の間で行われた遊びに由来するというものや、商売繁盛や厄払いの意味で始められたとするもの、節分の日に行われた祭りで巻き寿司を切り分ける手間を省いて振舞われた事に由来するといった事がいわれています。

 古いものの中には、豊臣秀吉の家臣だった堀尾吉晴が出陣に当たって巻き寿司を食べて出陣し、大勝利を収めたという故事に由来するともいわれますが、巻き寿司に欠かせない板海苔が作られるようになるのは江戸時代に入ってからの事なので、少々時代的に無理があるようにも思えます。

 恵方巻にされる巻き寿司には決まり事はないとされますが、キュウリなどの青物が青鬼、桜でんぶなどの赤い色の物が赤鬼を表現し、それを巻き込んでたいらげる事で邪気を払うといった事や、七つの具材を七福神に見立てて巻き、福を取込むという意見もあります。



 そうしたかつては行われていたが、いつの間にか途絶えていたという記憶が恵方巻の急速な普及の背景にはあったように思えます。巻き寿司を一本食べてしまうのが辛いという意見があったためか、明らかに短い物や神事のような雰囲気なのに海鮮が使われている物、手巻き寿司や中にはロールケーキなど、少々疑問が生じてしまう物も見掛けられますが、いつの間にか全国的に定番行事として認知されている縁起担ぎを、今年はどうしようかと考えています。





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最終更新日  2014年02月04日 07時51分01秒
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