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2014年02月05日
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カテゴリ: 食事
 南阿蘇にガレットを食べさせてくれるカフェができて評判となっていると聞かされ、南阿蘇の食文化も多様化したものだと思える反面、ロケーション的にとてもぴったりな食べ物とも思えてきます。最近人気のガレットですが、もともとはフランスのブルターニュ地方に伝えられた郷土料理で、そば粉を使った物が限定的にガレットと呼ばれています。

 ブルターニュ地方は土地が痩せていて、気候も冷涼であった事から小麦の栽培が困難であり、代わりにそばが育てられていました。当初は粉に挽いたそばはそばがきのような物として食べられていたのですが、偶然、そばがきが焼けた石の上に落ち、香ばしく焼けた事から薄く広げて焼き上げるガレットが生まれたとされ、石で焼いたという故事はフランス語で小石を意味する言葉、「ガレ」がガレットの語源になっている事にも見る事ができます。

 ブルターニュ地方の主食的存在となっていたガレットですが、ルイ13世が妻のアンヌ王妃を伴ってブルターニュ地方を訪れた際、アンヌ王妃が庶民の食としてガレットを食べて気に入り、宮廷料理に採り入れられる事となっています。

 宮廷に伝えられたガレットはそば粉から小麦粉へと材料が変わり、粉と水と塩だけだったシンプルなレシピには牛乳やバター、卵や砂糖といった贅沢な素材も加えられる事となり、呼び名も焼き上げた際の表面の様子が布地のちりめんに似ていた事から、「絹のような」という意味を持つクレープと呼ばれるようになっていま。

 ブルターニュ地方から宮廷に伝えられ、洗練されてクレープへと変貌を遂げたガレットですが、薄く焼かれたパンケーキがクレープと総称される中、そば粉を使った物だけはガレットと呼ばれる事にブルターニュの伝統が残されているように思え、クレープ屋が散在するパリの街でもブルターニュ地方へ向けた列車の発着駅であるモンパルナス駅の周辺に店が集中している事からも、クレープとガレット、ブルターニュ地方の関わりの深さが伺えるように思えます。





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最終更新日  2014年02月05日 07時44分54秒
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