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2014年03月01日
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カテゴリ: 食事
 日本の古い諺に「風が吹けば桶屋が儲かる」というものがあり、一見すると明らかに無関係な事でも巡り巡って最終的には思わぬ結果に結び付くという事を教えてくれています。

 諺の初出は江戸時代の明和5年(1768年)に書かれた浮世草子「世間学者気質」であったとされ、当初は桶屋ではなく箱屋とされていました。その後、風が吹いて儲かるのは桶屋となり、最終的に桶屋が儲かるまでの経路も風が吹いて土埃が立つ事から始まり、いくつかのバリエーションが見られていて、思わぬ結果に結び付くまでの流れは一つではない事を示してくれているようにも思えます。

 最近では映画化された事もあり、カオス理論の一つであるバタフライ効果が知られるようになり、始まりの時点での僅かな差異が最終的には大きな結果の違いとなって生じる事がいわれるようになり、いつの時代にも風が吹くだけで何かが変わってくるものだと思ってしまいます。

 食の世界にも似たような事が多く、一つの事象が思わぬ部分への影響となって顕在化する事に驚かされる事があります。

 以前、地球に埋蔵されている石油の量の限界に関するピークオイル論が盛んにいわれていた際、当然のごとく原油価格は高騰したのですが、原油の使用量を減らすためにバイオ燃料を添加して使うという事から、バイオ燃料を製造する際に必要となるエタノールの原料となるトウモロコシや小麦の値段も高騰してしまいました。

 トウモロコシ価格の高騰は冷凍コーンやコーンスターチといった直接トウモロコシを使用していた製品の値段だけでなく、家畜の配合飼料の値段も上げてしまう事から、一見関係なさそうな卵の値段にも反映されてしまいます。

 小麦に関しても同じ事が見られ、パンや麺類、スナック菓子だけでなくさまざまな食品に波及し、意外なところでは貼り付けて成型するための糊の原料となっていた事から、段ボールの価格上昇にまで繋がっていました。

 段ボールの価格が上昇してしまうと物流に影響が出て、輸送される製品の価格に反映される可能性があり、商品を購入する消費者だけでなく販売して利益を上げている企業、企業の収益が分配される所得など生活面の幅広い部分に関わってくる事が判ります。

 つい先日もまた鳥インフルエンザのニュースが聞かれていましたが、中国で大規模な鳥インフルエンザが起こると、大量に鶏が処分され、飼育数の減少によって飼料が不要となる事から、アメリカの大豆価格に影響が出るという事がいわれています。






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最終更新日  2014年03月01日 07時56分41秒
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