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2014年03月06日
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カテゴリ: 食事
 子供に空の絵を描かせると、日本人の子供だけが太陽を赤い色で塗ると聞かされた事があり、日本人の完成の違いを感じてしまいます。そんな日本人に赤くもないのに太陽に見立てられ、信仰された魚がいます。それが鯖で、青く光輝く姿が太陽を象徴するとして信仰され、今でも京都の葵祭りの際に鯖寿司を食べるのは、その信仰の名残りとされています。

 太陽を崇拝する信仰は世界中の各地で見られていますが、鯖を太陽に見立てたのは日本人特有の感性のように思えて興味深く思えてきます。江戸時代には相模の国では鯖の名を冠した神社を巡る「七鯖参り」が行われていて、今日でも徳島県では願掛けの後に鯖を三年間食べずに祈願成就を願う「鯖絶ち祈願」が行われています。

 信仰はともかく、古くから漁獲高が多く、栄養価も高い鯖は日本において重要な魚であり、若狭の海で獲れた鯖を京の都へと運ぶための路、鯖街道は今日でも広く知られた存在となっています。

 現在の福井県小浜市から京都市左京区を結んだ若狭街道が鯖街道と呼ばれ、交通機関が発達する前の時代に徒歩で若狭湾で獲れた鯖を運んでいました。少しでも鮮度を保つために塩をまぶした鯖は、若狭から夜通し歩いて京都まで運ぶとちょうど良い塩加減となるとされ、夜通し歩いて届けられる鯖を京都では一般庶民までもが待ち望んだとされます。

 今日、鯖の産地は若狭からノルウェーへと代わり、街道は陸路ではなく空路へと変わっています。塩をまぶす事は冷凍へと変わってしまってはいますが、今日も鯖を運ぶ空の鯖街道が健在な事には、日本人と鯖との特別な繋がりを感じてしまいます。





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最終更新日  2014年03月06日 08時10分55秒
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