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2014年08月11日
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カテゴリ: 食事
 から揚げ好きという事もあり、コンビニエンスストアで用事を済ませてレジを離れる際、ついでに買えばよかったかなとレジ横に置かれたホットストッカーの中のから揚げを眺めています。いつもお金を払い終えてから存在に気付くので、また今度にしようと思ってしまうのですが、そんなから揚げが販売中止になっていました。

 中国の工場で作られていて、その工場では期限切れや床に落ちた肉をそのまま使っていたという事が告発されたための事ですが、かねてより中国の鶏には成長ホルモンが大量に与えられて、短期間で大きくなるように育てられるという薬漬けのため、中国人も自国産の鶏は食べたがらないと聞かされた事があり、とりあえずまた今度を続けて買わずにいて良かったと思えてきます。

 今回の事を受けて発端となったファストフードチェーンでは、チキンナゲットの原料をすべてタイ産の鶏に切り替えるといった措置が採られていますが、業界に詳しい識者には「いずれ喉元過ぎれば...という事になる」といった意見も聞かされています。

 成長ホルモンを大量に与えられて短期間に大きく育てられた鶏の肉は、味が薄くてブヨブヨと柔らかい食感だといいます。世界中で展開しているチェーン店で常に均一な味を再現するにはそうした鶏肉が最適であったともいわれ、必要性からいずれ復活するという予想もされています。

 鶏肉は日本人にとって特別な存在という事ができます。普段はあまり意識されませんが、日本が年間に輸入している鶏肉の量は80万トンにも上るとされ、EU(ヨーロッパ連合)の90万トンに迫る勢いとなっています。数字上はEUの方が多くはなっていますが、人口が日本は1億3千万人なのに対しEUは5億人と多く、一人あたりの比率に直すと圧倒的に日本人は鶏肉を消費している事になります。

 海外で生活した経験のある人に話を聞くと、多くの地域で鶏肉が高価であったという意見を聞かされます。日本でもそうした傾向はかつては見られていて、昭和の初め頃には「旦那は鶏肉、番頭は牛肉」といわれて、牛肉よりも鶏肉の方が高価であった事が伺えます。

 日本で鶏肉の値段が下がりはじめるのは、大規模な養鶏施設が整えられ、窓のない部屋に大量の鶏を押し込めて飼育する手法が一般化しての事となります。安価に輸入される飼料、大量生産ともいえる大規模飼育、合理化された食肉工場といったものが鶏肉を安価にしてくれていて、消費者の間では鶏肉は安価な食材、大量生産のブロイラーこそが鶏肉の味といった誤った認識が広まっています。

 鶏肉の部位においても日本人はもも肉を好む傾向が強く、不人気な胸肉が余ってしまったり、味が濃厚で歯ごたえもあり、本来は美味しいとされるはずの地鶏の肉も余剰になってきているとといわれます。大量に鶏肉を消費する国だからこそ、しっかりとした鶏肉文化が根付いてくれればと思います。





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最終更新日  2014年08月11日 08時17分16秒
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