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2014年12月08日
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カテゴリ: 食事
 寒波が訪れるとインフルエンザの流行が気になり、免疫力を高めておかなければと思えてきます。免疫力は体を守る重要な力であり、健康の維持には不可欠な存在ではあるのですが、筋力などのように可視化する事ができない事もあり、漠然として捉えにくいものでもあります。

 食材に含まれる成分の中にも免疫力を高める働きを持つものがあり、それらを抽出して製品化した健康食品も存在するのですが、免疫力の高まりを実感するという耐寒性の低さからなかなか普及しにくいものとなっています。

 かつて免疫力は健康や生命を守る力という捉えられ方をしていましたが、臓器移植が行われるようになると生命や健康を確保するために移植された他人の臓器を免疫が攻撃してしまうという事が見られ、単純に健康を守護するものという存在ではない事が判ってきます。

 免疫の語源はラテン語の兵役や納税などの義務を免れる「免除」にあるとされ、免疫に関する最古の記載は古代ギリシャの歴史家、トゥキディデスによって記されています。病人や死にそうな人はかつて病気から回復した人によって手厚く看護されるとして、その理由を以前病気に罹った人は再び病気に罹る事もその病気で死ぬ事もないと説明していて、今日の獲得免疫の存在を伺わせています。

 臨床的な視点から免疫について記載を行ったのは、中性の錬金術師であり医師、科学者、哲学者でもあったペルシャのラーズィーによるものとされ、天然痘と麻疹に関する論文の中で、病気に接する事で長期にわたってその病気に罹らない力を獲得する事に触れているのですが、免疫という直接的な表現は使わずに説明を行っています。

 細菌によって病気が引き起こされ、感染後、如何に人が障害を受けないように抵抗力を獲得するかといった近代的な免疫の考え方を確立するのは、免疫学の父とされるパスツールで、今日のワクチン接種にも大きな影響を与えています。

 今日、ワクチンの普及もあり、免疫の働きや仕組みは広く理解されているのですが、冬の間に風邪をひかなかったのは免疫によるものかは判断が着かず、免疫のありがたみは実感できないものとなっています。それでも体温を高めたり、良質のタンパク質を摂ったりと免疫力を高める事に気を付けておかなければと思っています。





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最終更新日  2014年12月08日 08時18分38秒
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