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2014年12月25日
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カテゴリ: 健康
 よく行動を観察されて、「A型でしょう」といわれてしまう事があります。几帳面に見られてしまう事がそう思われてしまう理由のようですが、その実は意外と大雑把だったりします。

 血液型で人の行動パターンを判断する事をよく聞かされます。そうした事を気にするのは日本人だけと教えられた事があるのですが、血液は体中を巡り、生命の維持に欠かせない活動をしている事もあり、何らかの正確に影響を与える事はあるのではとも思えてきます。

 血液型による性格の違いを気にするのは日本人特有だとしても、血液型の違いによる病気への影響については世界中でさまざまな研究が行われており、先日もフランスで血液型の違いによる糖尿病の罹患率の違いが調査されていました。

 今回の研究は糖尿病のほとんどを占めるとされるインシュリンの分泌の低下や、インシュリンへの抵抗性によって糖をうまく処理できなくなる2型の糖尿病を対象に、フランス人の女性8万人の協力によって行われました。

 これまで血液型と糖尿病について検討を行う研究は行われてはいましたが、ほとんどは小規模なもので、ABO式にRh式を組み合わせた本格的なものは今回が初めてといわれ、1990年から2008年までの追跡調査とABO式血液型、Rh式血液型、両者を組み合せた血液型の3通りの糖尿病発症リスクの検討が行われています。

 研究の結果としてO型を基準とした場合、A型で1.10倍、B型で1.21倍、AB型は1.17倍となり、O型が最も糖尿病の発症リスクが低い事が判っています。

 そうしたABO式の血液型によるリスク検討にRh式を合せた場合、他の血液型へ輸血が可能な「万能供血者」のRhマイナスO型と比較すると、最も発症リスクが高いという結果が得られたのはRhプラスB型で、RhマイナスO型と比べて1.35倍。次いでRhプラスAB型の1.26倍、RhマイナスA型の1.22倍、RhプラスA型の1.17倍となり、RhマイナスB型とRhマイナスAB型には統計学的な差は見られなかったとされます。

 今回の研究は血液型の違いによる糖尿病の発症リスクの傾向を調べるものであったため、血液型によってリスクが変わる理由については不明となっていますが、血液型を決める遺伝子の影響や糖尿病の発症に関わる因子への関連、血液型による腸内細菌や代謝への影響などが理由として考えられていました。

 先日、「病は気から」という事について科学的な検証が行われていた事もあり、血液型による性格の違いが糖尿病の発症リスクに繋がっているのではと考えるのは日本人ゆえでしょうか。





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最終更新日  2014年12月25日 08時08分36秒
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