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2019年01月22日
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カテゴリ: 食事
 ずいぶんと前になりますが、当時遊んでいたテレビゲームにどこから見てもただのウサギにしか見えないモンスターが登場し、可愛い姿に油断しているとクリティカルヒットと表示されてキャラクターが即死させられるという場面がありました。

 草食動物の代表格のようなウサギが人を瞬殺するというのはイメージしにくいと思っていたのですが、草食動物の代表というウサギの位置付けが揺らぎそうな場面が撮影され、動物は一概に草食、肉食といった括りには収める事ができない可能性が出てきています。

 カナダ、アルバータ大学の生態学博士候補生のマイケル・ピアーズ氏が学術誌の発表したところでは、ユーコン準州に生息する野ウサギの一種、カンジキウサギは、長く厳しい冬の間、栄養の補給のために動物の肉を食べていたとされます。

 夏の間は植物を食べているウサギたちは、地面が雪で覆われて気温がマイナス30度以下まで冷え込む冬になると、餌を見付ける事ができなくなり、お腹を空かせて他のウサギや鳥の死骸を食べるようになるといいます。死骸であれば本来は天敵であるカナダオオヤマネコも例外ではない反面、ヒグマなどが食べに来る可能性が高い鹿などの大型の動物の死骸には近付かない事が判っています。

 動物の死骸のそばに遠隔操作のカメラを設置し、2年半に渡って撮影を行い、観察した死骸の数は161体にも上ったそうですが、そのうちの20体は野ウサギによって食べられていました。

 野ウサギが肉を食べたという記録は1901年には報告されていますが、カメラで撮影された事によって裏付けられるのは今回が最初となっています。雪に覆われ、大地が凍る中、必要な栄養を確保するための行動とも思えますが、可愛く、攻撃のための手段を持たないようなウサギがハゲタカやハイエナのように死肉をあさるというのは受け入れがたいものを感じてしまいます。

 見方によっては死さえも無駄にしない、死しても無駄にならないという自然の決まり事のようにも思え、自然とは豊かで優しい反面、残酷でもあるという事を改めて思ってしまいます。自然豊かな環境で暮らしながら、まだまだ知らない事の多さに驚かされてしまいます。





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最終更新日  2019年01月22日 18時00分31秒
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