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2021年07月28日
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カテゴリ: 食事
 バターで炒めたトウモロコシにしょうゆで味を付け、ご飯に混ぜ込んでおにぎりにします。夏の朝、ゆっくりと食事ができる週末の楽しみの一つとなっていて、それだけで良い一日が始まるような気になります。
 正確な起源が不明なまま、どことなく謎めいた雰囲気を持つトウモロコシですが、起源があると考えられる地域に存在したアステカ文明やマヤ文明が多くの謎を残している事もトウモロコシの謎を深めているようにも思えます。
 マヤ文明の伝説では、人間は神々によってトウモロコシから作られたとされていて、それによるとトウモロコシは人類の発祥以前から存在していた事になります。神々がトウモロコシを練って人の形にして人間を作ったとされ、トウモロコシには白や黄色、紫や黒、オレンジなどの粒もある事から、世界中にさまざまな肌の色を持つ人種が誕生したと考えられていました。
 しかし、当時の中南米の人々が肌の色が異なる異民族を知るはずはなく、白人を知る事になった15世紀のコロンブスによる新大陸発見、アフリカから黒人がアメリカ大陸に連れてこられる17世紀以前に何故そのような発想がとも思えてきて、トウモロコシに関連した謎の一つと考えてしまいます。
 コロンブスの最初の航海によってヨーロッパに持ち込まれたトウモロコシですが、当初はヨーロッパの人々に受け入れられず、珍しい観賞用の植物という扱いをされ、食用にされる事はありませんでした。その一方でアフリカや中近東、アジアの諸国へは急速に広まっていき、日本へはポルトガル船によって1579年に伝えられたとされ、コロンブスの新大陸発見から100年も経たないうちに東の外れにまで広まった事になります。
 今日、世界で最も多く作られている農作物はいわれると、パンや麺の材料となり、食されている地域が最も多いイメージのある小麦やアジアを中心に主食として欠かせないコメを連想してしまうのですが、実はトウモロコシで、それほど食べてはいないと思えてくるのですが、食用として人に食べられているトウモロコシは全体の中のわずかな比率となっています。
 栄養価が高いトウモロコシの多くは家畜の餌として使われていて、それほど食べていないつもりでも牛肉や豚肉、牛乳などを食す事によって間接的にトウモロコシを消費している事になります。
 加工食品にも幅広くトウモロコシ由来のものが使われていて、コーン油やコーンスターチは多くの原料となり、トウモロコシのデンプンから作られる果糖ブドウ糖液糖は、お菓子屋や清涼飲料、ドリンク剤などのほとんどで原材料の記載欄に見掛ける事ができます。
 人は食べた物で作られるという考えに基づくと、人はトウモロコシから作られているという事ができ、マヤ文明の伝説は本当の事だったと考える事もできます。
 石油に代替する燃料としてバイオエタノールに注目が集まり、その原料としてトウモロコシの価格が高騰した際、ダンボールの値段が上がったというニュースを聞いて、あまり関連のない事のように思えた事があるのですが、ダンボールを製造するために欠かせない糊もトウモロコシから作られていて、トウモロコシがいかに欠かせない農産物であるのかを感じさせられました。
 植物は子孫を残し、分布を広げるためにさまざまな方法を用いて種子を散布しています。皮に覆われてトウモロコシにはその機能がないように思えて、それが謎の一つとなっていますが、トウモロコシほど世界中に分布を広げ、多くの子孫を残すという目的を成功させている植物はなく、人の手による事を前提としているのであれば、起源の謎をぜひとも知りたいと思ってしまいます。





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最終更新日  2021年07月28日 08時19分18秒 コメントを書く
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