建てたぞ!二世帯住宅

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辰巳芳子語録(料理研究家)



辰巳芳子 語録

☆「辰巳芳子の旬を味わう」より抜粋


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すべてのよい料理は、万全の下ごしらえから自然に生まれます。

慣れない方は、料理というものは、適切な下ごしらえの組み立てによって

形作られることに気づいておられぬところがあります。

料理の下ごしらえと仕上げの部分。

その区分を見抜けるようになると、

仕事に追われず、結果も上々になるはずです。

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(アップルジェリーの)仕事のプロセスは、りんごをよくよく洗うことから。

芯の部分を上下とも、土瓶の口をみがくブラシなどで洗います。

できれば、ずん胴のホウロウ容器を使い、ホタホタ弱火で炊き続けます。

すると、りんごの柄、芯、種から

自然そのもののペクチンを煎じ出すことにつながります。

この間、なんと絶え間なくやさしい香りが、家の中を流れることでしょう。

怒り、不満、嫉妬などのあしき感情など運び去ってしまいます。

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切り干し大根の扱いは、地方により何かしらの特色があると思いますが、

油揚げ、里芋との組み合わせは、

捨てがたい冬の家庭の味です。

この組み合わせで、三州みそ仕立てにすると、

生大根と里芋のみそ汁にはない、底力を感じます。

やはり、太陽と風が、ビタミンDはじめ、生大根にない力を

与えているからでしょう。

加えて里芋は糖質、たんぱく質に富み、長寿の食物。

お年寄りが召し上がりたくなるのは体の要求でもあり、

若い方も、こうした風土食を手放さないでください。

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九月初旬にこの料理(秋なすの泥亀漬け)をおすすめする理由は、

知らず知らずの夏の疲れを、こうした食べ方で自然になだめ、

秋から冬へと無事に暮らしていただきたいからです。

無事は貴に通ず。

なすというものは栄養学的には期待されないが、

含有するコリンという成分は、肝臓の働きを順調にすると聞きました。

「こんなになり続けるには何かわけがあるさ」。

夏の畑仕事で話し合ったものです。

季節ごとに難なく豊かに生成するものと、

人の生命はやはりどこかで結ばれているのですね。

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