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2017年08月11日
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カテゴリ: 船舶・navy
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 米国はニミッツ級原子力空母を10隻運用している。
 新型空母ジェラルド・R・フォードは2017年7月22日就役(慣熟訓練中)。
 空母の分類としては、ワスプ級・アメリカ級などの垂直離着陸機の運用が可能な強襲揚陸艦10隻がある。
 休眠保存されてる大型空母を10隻保有。
 米国以外で唯一フランスが保有する原子力空母、シャルル・ド・ゴールは2017年2月9日、母港のトゥーロンにドック入りし1年半かけて点検・改修を受ける予定。

■原子力化の長所
 大出力による高速、長大な航続力が得られ、戦略機動力が高まる。
 自艦の動力用の燃料を原子炉外に搭載しないこと、煙路がないため、空間効率が高まる。
 航空機の燃料・弾薬、僚艦への燃料スペースが確保できる。
 大出力が実現しやすいため 発電能力を大きく設定することで最新電子機器の莫大な電力消費に対応できる。
 原子炉からの蒸気供給量が豊富で、速度を落とすことなく蒸気カタパルトの使用が可能。
 高速の維持と蒸気カタパルトの活用で、大離陸重量の固定翼ジェット機の発艦が可能となる。
 排煙がないため、航空機、レーダーなどの電子機器への腐食がない。
 蒸気カタパルトを実用化できたのは現時点は米国だけ。
 フランスの原子力空母シャルル・ド・ゴールの2基のカタパルトも米国製。

■原子力化の短所
 原子炉の使用を前提とすると、費用対効果が大型化するほど効率的になるため、艦形が大型化し、莫大な初期投資が必要となる。
 原子炉の運転操作に特別な教育を受けた技術者を必要とする。
 致命的な原子炉事故、戦闘時の被害による放射能汚染リスクがある。
 使用済核廃棄物の処理・管理が必要。
 原子力化され大型化した空母を守るため大規模な空母打撃群を構成する必要が生じる。
 空母本体とともに空母打撃郡システムとして運用することに要する費用は莫大になる。

 これらの短所が、ソ連時代から現代のロシアに至るまで、また気鋭の中国海軍が容易には原子力空母に手を出せない理由になっている。
 中国とロシアが蒸気カタパルトの実用化もできない間に、米海軍は一歩先をゆく 電磁式カタパルト の採用をはかっている。



 ジェラルド・R・フォード(CVN-78)は、ニミッツ級をベースとして、より小さく効率的なA1B新型原子炉を搭載。
電磁式カタパルト、新型の着艦制動装置採用
 最新技術と自動化による乗員の削減。
ステルス技術の導入 が計画されている。
 建造費用は80億ドルとされる。



 消費電力が大きいと考えられる 電磁式カタパルトは、発電能力が大きい原子力空母を前提 としたもの。
 米海軍のジェラルド・R・フォード級空母は、世界の他の国々が追いつくことさえできないレベルに到達しつつある。
 2番艦 CVN-79 ジョン・F・ケネディ、3番艦 CVN-80 エンタープライズが建造中。

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最終更新日  2018年09月30日 09時53分38秒
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