公孫丑上巻


公孫丑(上) 1 2 徳の流行するは、置郵して命を伝ふるより速やかなり。
公孫丑(上) 2 1 我、四十にして不動心
公孫丑(上) 2 2 自ら反して直ざれば、褐寛博と雖も、吾畏れん。
公孫丑(上) 2 3 自ら反して直ければ、千万人と雖も、吾往かん。
公孫丑(上) 2 4 夫れ志は、気の師也。気は体の充也。夫れ、志至り、気次ぐ。
公孫丑(上) 2 5 其の志を持し、其の気を暴すること無かれ。
公孫丑(上) 2 6 今夫れ躓く者の走るは、是れ気也。反って其の心を動かす。
公孫丑(上) 2 7 我善く吾が浩然の気を養う。
公孫丑(上) 2 8 是れ集義の生ずる所の者にして、義襲うて之を取るに非ざる也。
公孫丑(上) 2 9 行い心に快からざること有れば、即ち飢えう。
公孫丑(上) 2 10 告子、未だ嘗て義を知らず。其の之を外にするを以て也。
公孫丑(上) 2 11 我、言を知る。
公孫丑(上) 2 12 ヒ辞は其の蔽う所を知る。淫辞は其の陥る所を知る。邪辞は其の離るる所を知る。遁辞は其の窮する所を知る。
公孫丑(上) 2 13 一不義を行ひ、一不コを殺して、天下を得るは、皆為さざる也。
公孫丑(上) 3 1 力を以て人を服する者は、心服に非ざる也。力足らざる也。
公孫丑(上) 3 2 徳を以て人を服する者は、中心悦びて誠に服する也。
公孫丑(上) 4 1 仁なれば即ち栄え、不仁なれば即ち辱しめらる。
公孫丑(上) 4 2 天の作せる災は、猶違くべし。自ら作せる災は、活く可からず。
公孫丑(上) 5 天下に敵無き者は、天吏也。
公孫丑(上) 6 1 人皆、忍びざるの心有り。
公孫丑(上) 6 2 惻隠の心無きは、人に非ざる也。羞悪の心無きは、人に非ざる也。
公孫丑(上) 6 3 辞譲の心無きは、人に非ざる也。是非の心無きは、人に非ざる也。
公孫丑(上) 6 4 惻隠の心は、仁の端也。羞悪の心は、義の端也。辞譲の心は、礼の端也。是非の心は、智の端也。
公孫丑(上) 6 5 人の是の四端有るや、猶其の四体有るがごとき也。
公孫丑(上) 7 1 仁は、天の尊爵なり。人の安宅なり。
公孫丑(上) 7 2 仁者は射の如し。射る者は己を正しうして後に発す。
公孫丑(上) 7 3 発して中らざるも、己に勝つ者を怨みず。諸れを己に反求するのみ。
公孫丑(上) 8 1 善、人と同じくし、己を捨てて人に従う。人より取りて善を為すを楽しむ。
公孫丑(上) 8 2 君子、人と善を為すより大なるは莫し。
公孫丑(上) 9 1 其の君に非ざれば事へず。其の友に非ざれば友とせず。悪人の朝に立たず。悪人と言はず。
公孫丑(上) 9 2 悪人の朝に立ち、悪人と言うは、朝衣朝冠を以て塗炭に座すが如し。
公孫丑(上) 9 3 汚君を羞じず、小官を卑しとせず。進んで賢を隠さず、必ず其の道を以てす。
公孫丑(上) 9 4 遺佚せられて怨みず。阨窮して憫へず。
公孫丑(上) 9 5 我が側に袒裼裸程すと雖も、爾いづくんぞ能く我を汚さんや。
公孫丑(上) 9 6 由由然として之と偕にして、自らを失わず。



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