「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

19日大友直人&東響/エリック・シューマン


東京交響楽団第555回定期
大谷康子(コンサートマスター)

1・ベリオ/シューベルト
   レンダリング

************** intermission **************

2・ブルッフ
   ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
     エリック・シューマン(ヴァイオリン)

アンコール
  バッハ:無伴奏パルティータ第2番から「アルマンド」


3・レスピーギ
   交響詩「ローマの松」


 2008.4.19.18:00 サントリーホール  1-18-28

シューベルトが死の床につきながら「グレイト」に続く交響曲の構想を練った
(ピアノ・スケッチ)もので結局未完に終わったものを  ルチアーノ・ベリオ
(1925-2003)が修復した作品。  
曲は3楽章までで演奏時間は約35分程度、各楽章ともシューベルト本来の
メロディが提示された後はベリオ独自の音楽が展開されるが不思議と違和感は
感じられず。
編成は(8-8-6-6-4)の2管小編成だがチェレスタが加わる。

ルーマニア人のヴァイオリニストの父と日本人のピアニストの母との間に
ドイツで生まれたエリック・シューマン(1982- )
堂々とした風格さえ感じさせる演奏で朗々としたヴァイオリンの響きは
立派なもの。大友&東響のサポートも秀逸。
尚、彼の使用楽器は日本音楽財団貸与の1722製ストラディヴァリウス「ジュピター」

「ローマの松」  大友&東響の演奏で過去に2回聴いたが今回の演奏が
最高の出来か、 最近絶好調の東響オケのパワー炸裂、「アッピア街道の松」
での金管バンダ(2階R側)を加えた盛り上がりのスケールは生演奏ならでは
の快感、パイプ・オルガンの音色がかすむほどの大迫力でフィナーレ。

「カタコンベ付近の松」でのステージから舞台裏へ移動して奏されたトランペット主席、
佐藤友紀の見事なソロ
「ジャニコロの松の丘」でのクラリネット首席、エマニュエル・ヌヴーの奇跡的とも
言える妙技も併せて、素晴らしいコンサートであった。
★★★★★

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