「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

29日インバル&都響/マーラー「一千人」


東京都交響楽団
コンサート・マスター:矢部達哉

1・マーラー
   交響曲第8番変ホ長調「一千人の交響曲」



ソプラノ:澤畑恵美
ソプラノ:大倉由紀枝
ソプラノ:半田美和子
メゾソプラノ:竹本節子
メゾソプラノ:手嶋眞佐子
テノール:福井敬
バリトン:河野克典
バス:成田眞
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
合唱指揮:清水敬一
児童合唱指揮:加藤洋朗


 2008.4.29.18:00 ミューザ川崎シンフォニーホール 3-C4-33

 この4月から都響のプリンシパル・コンダクターに就任した
エリアフ・インバルの就任記念を祝してのコンサート。
前日の東京文化会館、本日のミューザ川崎、そして明日はサントリー
ホールでの演奏会と連日の同じプログラムでのコンサートが続く。

本日の感想は一言で言うと  
ただひたすら、深い感動を覚えたと言うしかない。
フランクフルト放送響時代の大汗をかきながらの情熱の時代と
一線を画した当時とは違う一面を垣間見せた今のインバルの一段の
スケールを感じさせる解釈。   
昔以上にスコアを読み込んだ理知的なマーラー解釈と思った。

新しいシェフを迎えた都響の演奏は16型編成、とりわけ8本のホルン以外は
目立った補強はないけれど3階席(4階席かも知れないけど。。)
の両側で奏した素晴らしい金管楽器のバンダ、そして通常のP席を陣取った
晋友会合唱団及びオケ後方の舞台奥に位置したNHKの児童合唱団の
素晴らしさに大いに感動、
ソリストたちも其々役割を果たしたけれど、やはり合唱の彼ら彼女らの力が
マーラーの交響曲第8番「一千人交響曲」と言う標題をまさしく表現したと
感じる。

特筆すべきは、幾度かの飽和状態と言うかパイプ・オルガンを含めた音響の
坩堝、音のダイナミックスが、ここミューザ川崎シンフォニーホールでは
適度な残響を伴いながら驚異的な感動の響きでの音楽を響かせた
ことを挙げたい。

まさに素晴らしい作品と指揮者、オーケストラ、そしてホールの見事な
三位一体のコラボの集大成をここミューザ川崎のホールで実感できた
ことを素直に喜びたいと思う。
★★★★★

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