「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

18日尾高忠明&東フィル/ブルックナー第9番


東京フィルハーモニー交響楽団第51回東京オペラシティ定期シリーズ
コンサートマスター:荒井英治

1・ジョリベ
   トランペット協奏曲第1番(トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ)
     (トランペット)マティアス・ヘフス


アンコール:ヴォルフ・ケルツェック
     ダブルベル・トランペットの為のアドヴェンチャーズ  

*********** intermission ***********

2・ブルックナー
   交響曲第9番二短調



 2010年2月18日東京オペラシティ・コンサートホール 3-C1列


尾高さんのブルックナー、エルガー作品の演奏にも共通する適度なテンポ
と緻密な設計に基づく曲の流れなどパウゼを含めて実に起承転結が鮮やかな
演奏だ。

このところ好調な東フィル、弦楽セクションは相変わらずの熱演、
ワグチューを含むホルン隊に若干不安定さを感じたが、それでも演奏には
些かの疵にも成り得ないほどの楽員全員での大きな成果であった。

ブルックナーの未完で終わった交響曲第9番、終楽章(第3楽章)での
雄大で何かせつないアダージョのフィナーレ、そして続く静寂なひととき
今夜の聴衆も見事な共演者だった。

前半のジョリヴェのトランペットとピアノそしてストリングスとの対決
ヘフスのトランペットも見事だが、アンコールでの彼の超絶技巧には
さらに驚かされた。
ヘフスはハンブルク州立歌劇場の首席奏者を経てハンブルク音楽大学教授
の傍ら各国の音楽大学の招聘教授として活動を続けている。
★★★★★

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