④里親懇親会



こういうのは、行っておかなくちゃね~!!   ん!んっ~~~!!

勤務表を見たら、やっぱり…夜勤だった。 どうしようか…?(~~;
夜勤は、16時半から、会場を15時30分に出れば、どうにか間に合うかなぁ…

初めて里親をする私達にとっては、貴重な話があるかもしれない。少し早起きして行く事に決めた。

通知には他、交流会で、パフォーマンスをしてくれる方募集しますと記入してある。
他の方はどうするだろうか…?
でも、せっかくの機会かもしれない。

パフォーマンスを行うつもりで、声をかける庫とにした。
秋とメグに、交流会には行くのか問うと、来るとのこと。

私が夜勤だから、途中で帰らなければならないことを話すと少し残念がっていたが、少しでも来れるからよかったと話した。
パフォーマンスの話をすると、

「他の人がするかは解かりません。何をしますか?」

と、少し恥ずかしいようだが、やってみようという反応。

歌を歌うことにした。何の歌?

色々考えてみたけど、日本の歌にしようと思った。
近い様で遠い異国からはるばる、親元を離れて、ここ日本へやってきた彼女達。
辛い日もあるだろう。寂しい日もあるだろう。悲しくて、涙を流すこともあるだろう。悔しい思いをすることもあるかもしれない…

だけど、せっかくここ日本へ来たなら、少しでも日本の事知ってほしい。自分の国とは違うけど、また来たいなぁと思えるようになってほしい。
私達の住んでいる日本をすきになってほしい・・・

そんな気持ちをこめて選んだ曲は、

         『上をむいて歩こう』

彼女達に、とてもいい歌で、この歌は日本の人はだいたい知っていること、日本の唄だけど、アメリカなどで流行った事もあったなど、私のわかる範囲この歌の事を、説明した。
音符と歌詞が載っている紙を渡したが、読めないとのことで私が歌っても見せたが、次に会う時までカセットを探しておくと約束した。そして、担任の先生にこの歌の事を聞いてみるように勧めた。

「先生知っていた。テープをくれた」

と、数日後会ったとき、ニコニコと二人は話した。

当日、私はおもちゃのキーボードを持参することに決め、交流センターの方には、事前に仕事の都合があるので早めに帰らねばならないことと、パフォーマンスを出来ればやりたいので、早い時間に順番にしてほしいことをお願いしていた。

当日、まず『懇親会』
私以外に見えてある方は、私の両親ぐらいの方ばかりだった。里親をやってどうか、困ったことはないかなど、皆意見を述べた。

アルバイトで会えないという意見が多かった。秋とメグは、まだアルバイトについておらず会えない事はなかったが、アルバイトはないだろうか?と相談はされていた。

勉強の為に日本にやってきて、アルバイトはどうなのだろうか…?私が彼女達の年齢ならば、やってみたいと思うだろう。もし、私が留学していてアルバイトがしたいといったら、私の両親ならどんな風に言うだろうか…?

親になったことのない私たち夫婦には、正直わからなかった。
ただ、懇親会の中でわかったのは、きちんと里親とコミニュケーションをとって、信頼関係がある程度確立してから、「アルバイトはないだろうか?」と相談しなければ、バイトを探す為の里親…いい事だけ利用しようと言うのは、里親側として、侵害だという方もいた。
が、彼女ら留学生がバイトをしたいという実情を、主催者側が話してくれたところ、物価が日本の1/10。1万円が10万ぐらいな訳だ。そして、他の日本の大学生の大半もアルバイトをしているとのことだった。

では、留学したのは、稼ぐ為なのか…?

この件は、秋とメグときちんと話し合って、それで手伝える所は手を貸そうと思った。それと、だんなクンとも、しっかり話し合おうと改めて思った。

里親の中には、私たちのようにまずまず上手く行っている人から、2人の留学生が中国人と韓国人という違う国の方で、どっちの方が気が合う等話す方、一人は近いけど、遠い方の学生と会うのは、大変と話す方…さまざまだった。

まぁ、我が家は幸い、2人とも同じ大学、同じ出身、同じ寮、同じ部屋で、それぞれ仲良しが別にもいるが、お互いも仲がよいらしく、その点では、恵まれているのかもしれないと思った。

懇親会も時間を押して終了。次は『交流会』

二人は私を見つけてやってきた。元気そうだった。
センターの方の挨拶などがあり、乾杯をした。オードブルが用意されていた。

私へ二人はジュースを注いでくれたりした。他の方も、里親と楽しそうに話したり笑い声が響いた。が、近くにいた別の留学生の子が自分の里親に「お母さんジュースを…」と渡していたが、その里親は「私はそんな甘いのはいらない」と冷たく言っていた。そしてその冷たく言った女性は、自分の受け持つ留学生の前で大学の先生に「あの子とは気が合わないで・・・」など、平気で話していた。
よっぽど、一言言ってやろうかと思った。が、自分のことを言われていると知った留学生は泣きながら、会場を出て行った。私は、秋とメグに彼女を…と告げると、メグは、走っていった。秋は私に、「お姉さん、大丈夫」といった。

しばらくして、メグと先ほどの彼女は何もなかったように戻ってきた。その後、すぐ私達のパフォーマンスの出番が来た。
さっきの事が、気にもなったが2人が「大丈夫」というので、パフォーマンスの準備をした。

二人が歌い、私はおもちゃのキーボードで伴奏をした。が、やはり慣れない日本語と、慣れない歌なので声が小さかった。
私は引き語りが出来るほどの、腕前はない。

途中まで伴奏をしたが、キリのよい所で、私も彼女達と歌った。
沢山の拍手を頂いた。

さて、時間がないので、会場を後にした。

「お姉さん、来てくれてありがとう」

やっぱり、行ってよかったと思いながら、眠い目をこすり、夜勤をした。
のちにあの彼女の事を聞くと、「大丈夫。彼女は強いから…」と二人は話した。そして

「みんなが、私達に一緒に歌っていた人は里親の娘か?と聞いたので里親だと答えたら、若い・・・と驚いていた」

確かに、その通りで,里親になっているの中では,人生経験は少ない私達だった。
でも、懇親会に出たり、目の前でいやなことをいう女性を見たりして…
私達に出来る、精一杯の里親をしようと改めて思った。


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