5)得したの?




朝起きると少し熱っぽい。やばいと思ったが、僕には買い物する日が今日しかない。

イタリアの街は以外に早い。商店は8時半ごろから開け始める。ただし、実際に開くのは九時過ぎだったりするけど。
まずは会社などのつまらないおみやげやを買いにいつもの近所のスーパーに行く。チョコやクッキーを買ったが以外にかさばる。そもそも、もらってもたいしてうれしくないのを適当にあげるという、日本のおみやげのシステム自体あまり好きではない。せっかくの旅先の貴重な時間をつまらないおみやげを悩む時間に費やすなんて。まあ、丸々10日も仕事を休んだのをチョコくらいで許してもらおうってのが都合がいいのかもしれないが。


近所のスーパーでもコレだけのワインが売ってます。


チーズもいろいろ売ってます。


その後、チェントロに買い物に行く。前回ロンドンに行った時、あまりの物価の高さに驚き、自分にろくなおみやげを買わなかった。まあ大したものがなかったのも理由だけど、今回は欲しい物があったら迷わず買おうと思っていた。先日見たバッグはいくつかの露店で売っている。結構気に入ったので 買うつもりになっていた。市場の一軒目は250の値札がついている。見てもいいかと聞くと 190まではまけるという。これを100以下まで値切るのは面倒なので 「ノングラッツェ、アリベデルチ」(やめとくよ、さようなら)と言って歩き始めると後ろから150まで下げるよ!と聞こえたが無視した。


露店で絵を売るおっちゃんと婦警さん。めちゃめちゃ可愛かったなあ。

二軒目は150の値札。見ても無視していくらと聞くと100だという。80にまけてくれと言うと
『マンマミーア!俺には腹をすかせた子供が3人いて 食わせてやらなければ なんたらこんたら・・・』(と聞こえた)
うんざりして、グラッツェっといい振り返って歩き出した。待ってくれって声をかけられるかと思ったが なかったので次の店に行く。

次の店は わりあい人通りの少ない店、もう歩き疲れたので ここで一気に勝負を賭ける気になってきた。値札も見ずにカバンを指差しクワントコスタ?と言うと、145の値札を見せながら100だという。70と言うと90といい、80と言うと85と言った。もう一度80と言っても85と答えた。これはもう限界かなと思い、ボレィクエスト、ペルファボーレ!(コレください)と言って商談成立した。
カードでも払えるよ、と機械を見せてくれたが こんな怪しい露店でカードを使うのは恐ろしいので、近くのキャッシュマシンで下ろして来ると言って、いったんソコを離れた。マシンを探しながらホントに買うべきか悩んだがやはり買うことにしてお金を下ろして店に戻った。
僕が戻るとおっちゃんはうれしそうな顔を見せてチャオと言った。50ユーロ札二枚を渡す。おっちゃんは財布からおつりを探していたが、なにかつぶやいて10ユーロ札二枚を渡してくれた。いいの?と日本語でいうと、うんうんとうなづいてグラッツェっと言った。僕もグラッツェといい、おっちゃんの気が変わらないうちに足早にソコを離れた。「ラッキー、得したじゃん」と思った瞬間に「ん?コレってもっと値切れたってことか?」とも思った。

靴屋は何件か回って スニーカー風の革靴を買うことに決めたがなかなかいいのが見つからない。そのうち、裏通りのお店でウィンドウに飾ってある靴が目に入った。これだ!って思わずつぶやいて店に入る。でも店員がすぐに寄って来ない。ホントに売る気があるのかないのか、他のお客さんに忙しいのか。とにかく 店員に向かいやや大きな声で言った。「ポッソプロバッレ?!」(試してもいい?)すると 慌ててフィレンツェらしい可愛い子がやってきた。履いてみると気持ち大きい感じがする。小さいのを探してもらったがなかった。店員の女の子の感じが良かったのと、ほとんどの靴が予算内という理由で この店で買おうと思った。でも他の靴はやっぱり悪くないけど欲しいわけじゃないって感じだ。もう一度試してもいい?と断って履いてもやっぱりしっくりこない。ごめん、コレとても気に入ったんだけど、僕には少し大きいんだ。グラッツェ、アリベデルチ といいながら店を出た。彼女が笑顔でチャオと言ってくれたのがうれしかった。
次の次の店で まあまあ気に入ったのが見つかりサイズもぴったりだったので、コレくださいと言うと、今なら二個買ったら20%引くセールやってます、という。もう一足まあまあいいのもあって少し悩んだ。断ろうとした瞬間にレディースコーナーで日本人が買うか悩んでいるのが見えた。友達のふりして声かけて、一緒に買おうって日本語で話したらうまくいくかなと思った・・・けどやめた。

とりあえずおみやげと買い物という目的は達し部屋に帰った。しかし、かなりの疲労感で晩ご飯を食べたらすぐ寝ることにした。しかし、仕事から帰って来たakimoに起こされた。「最後の夜だから飲もうぜ!」
結構へろへろだったけどワイン2本付き合った。布団に潜り込んだのは3時過ぎだった。


チーズとドイツウィンナー。



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