③【申込み】

【申し込み】
通常の仕事が始まると
ダンナちゃんとは中々、話し合いができない。
帰宅時間は夜の11時を過ぎているので
クタクタなので全然話にならないのだ。
説得の時間を持たないままに
不動産屋さんが我が家に再来訪する日がきてしまった。
それでも、私は
「突飛な数字をあげて無理だと言わせよう」と
思っていた。

申し込み&不動産屋さんとの話し合いの為に
ダンナちゃんは仕事を早く切り上げて帰宅。
不動産屋さんとの話し合いは
夜の7時から始まり終わったのは11時を回っていた。
私は、営業マンを甘く見ていた。
相手は流石のプロなのだ。
まずは、最初に資金繰りの計算書を見せられた。
『やっていける数字だ』と
思わせる・・・思ってしまったし・・
突飛な数字をあげる・・も、ダンナちゃんは本気なわけだから
食い止められるわけよ。
あれは?これは? に適切に返答してくれる。
ちゃんと説明してくれる。
そうして、気がついたら
自分もダンナちゃんと同じ気持ちで
不動産屋さんと話していた。
(その時は・・)催眠術かけられたか?
バカ高い数字でも
何枚ものローンのシュミレーションで
見慣れて感覚が麻痺してくる。
冷静に考えれば、百万円という数字一つとっても
大変な金額なのだけど、大した額じゃなくなってくる。
怖いなぁ。
不動産屋さんの営業マンはとても親切だし、親身だし
でも、やっぱりプロだからツボを心得ている。
こっちの考えていることなんて、皆お見通し・・・って感じ。
でもさ、契約結んだわけではないから
いつでも、『やーめた』って出来るじゃないか?と
本当に甘ちゃんの私は思っていたのだ。しかし。。。
我が家の場合は、 買換え(注1) なわけだから
今住んでいるマンションを売らないといけない。

注1
買換えの為の売却の流れ
①全体プランを立てる
②査定を依頼する
 ③売り先行(売却を先に進め売却を依頼する仲介業者を検討
 ③’買い先行(新居の購入契約を結ぶ。売却を同じ系列会社に依頼するのも一つ)
④媒介契約を結ぶ 専属専任・専任・一般の中から選択して契約
我が家の場合は買い先行なので、専属専任媒介契約でした。
⑤売り出しスタート
⑥売却条件交渉
⑦売却の売買契約
⑧代金決済と引渡し

一通りの質問や、説明を終えて
ダンナちゃんは申し込み用紙に書き込む。
一体いくら値引きしてくれるのか?
申し込み用紙に記す金額・・・
『この数字を相手が、このまま受けるわけがないですから、
幅を決めてその中だったら買うということで納得してください』と。
百万円の幅を作る。記した数字も我が家では莫大な金額だ。
一つ一つの数字が、どれもこれも
腰が引けてくる数字。それでもローンが組めるという
だけで買っていいのだろうか?
私にとっては、
あの家が、本当に欲しいとか、欲しくないとか
の問題ではない。
生活水準を大幅に下げなくてはならないような
暮らしはしたくない。
子供がいる。三人もいるのだ。教育費にこれから
かかってくるのだぞ。
人間、あまり色々と詰め込むと
どうでもよくなってしまうもんだ。
「まぁ、いいか」と。
買値の交渉が住む前に、とにかく
この今、住んでいるマンションを売りに出すという。
「売れました。買えませんでした」じゃ困る。
勿論、買えない時は売らない。買えることが決定するまでは
売る契約をしないのだそうだ。
ただ、準備期間がないといけないので
この週末、5日後にはチラシが近隣にバラ撒かれるのだ。
「えーっ?じゃ、近所中でこの家が売りに出たと
解り、買えなかったらこのままここに住むの?キツイ・・・」
『そのくらいの腹をくくってください』って。
そんな説明を長々と、聞いていても
まだ、私には現実味が一つもない。
本気かよぉ。マジかよぉ。。。。
『それでは、私は明日この金額を持って
売主さんのところへ行ってきます。用紙を出した以上、
「やーめた」。というのは困ります。了承してくださいね。』と。

④【不安】へ




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